おはようございます!
テクニカルアナリストの山口です。
先週末に発表された米11月雇用統計の結果は以下のとおり。
非農業部門雇用者数 前月比22.8万人増(市場予想:同19.5万人増)
10月分 前月比24.4万人増(前回発表:26.1万人増)
失業率 4.1%(市場予想:4.1%)
平均時給 前月比+0.2%(市場予想:+0.3%)
10月分 前月比-0.1%(前回発表:+0.0%)
労働参加率 62.7%(10月分:62.7%)
非農業部門雇用者数は、先月発表された10月分が1.7万人下方修正されましたが、11月分は市場予想を3.3万人程上回る結果。失業率は市場予想通りでしたが、平均時給が市場予想より若干弱く、前回分も下方修正と、トータル的にみれば強弱入り混じる結果でした。
今週、予定されている主要な経済イベントは以下となります。
13日
22:30 11月米消費者物価指数
14日
04:00 FOMC
04:30 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
17:30 スイス国立銀行(SNB)政策金利
21:00 英中銀 金融政策委員会(MPC)政策金利
21:45 欧州中央銀行(ECB)理事会
22:30 ドラギECB総裁定例記者会見
22:30 11月米小売売上高
15日
08:50 日銀・企業短期経済観測調査(短観、12月調査)
19:30 ロシア中銀政策金利
特に米国の利上げについてCMEの金利先物から計算される利上げ確率を見ると、据え置きは0%、0.25%以上の利上げは100%、0.50%以上の利上げは9.8%となっており、以前からお伝えのとおり引き上げはほぼ確実と考えられます。
今回のFOMCでの注目点は、経済物価・金利見通しで、特に金利見通しについては、FEDのメンバーが来年以降の利上げペースについてどのように考えているのかを把握する上で重要です。
【米ドル/円(TFX) 60分足 チャート】
米ドル/円の60分足チャートです。先週は前週に米国の上院本会議において税制改革法案が可決されたことを受け、週初は112.74と前週末の112.105に対し高寄りし、一時113円台まで上昇。
4日に発表された米11月ISM非製造業景況指数が市場予想より弱い結果だったことやロシアゲートに絡んだ報道などを受け112円割れまで下落。その後は米国のインフラ投資計画などを好感し113円台半ばまで回復。
米ドル/円の60分足チャートでは113.50のサポートでの攻防が重要となりそうです。
【日経225(TFX) 60分足 チャート】
日経225の60分足チャートも同様に週半ばにかけて弱含みの展開となり、一時22,068まで下落しましたが、その後は値を戻してきています。
60分足の直近の高安から読み取れそうなチャートポイントは22,800円、22、930円付近にありそうです。
【NYダウ(TFX) 60分足 チャート】
NYダウ60分足も週末にかけて底堅い展開で推移となっています。目先のサポートは24,665前後、その下が、24,530前後で、レジスタンスは24,790前後が想定されます。
このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。