皆様、おはようございます。パソコン教室担当のワイワイです。
昨日は、労働力調査のデータから日本の完全失業率と産業別就業者数の増減について調べました。今日は、「有効求人倍率」についてです。
5月30日の日経新聞の記事によると、厚生労働省が発表した2017年4月の有効求人倍率は前月比で0.03ポイントアップし1.48倍だったそうです。
バブル期のピーク1990年7月の1.46倍を上回り、1974年2月の1.53倍以来、43年2カ月ぶりの高水準を記録したそうです。
気になる数字ですので、厚生労働省のホームページから「一般職業紹介状況」をみてみたいと思います。
厚生労働省発表の「一般職業紹介状況」の内容は次のとおりです。
・平成29年4月の有効求人倍率は1.48倍
・平成29年4月の新規求人倍率は2.13倍
有効求人倍率と新規求人倍率!?
耳慣れない言葉がでてきました。
この違いはなんでしょう??
新規求人倍率は、当月に受けてつけられた新規求人数を当月に求職登録をおこなった新規求職者数で割ったもの。有効求人倍率は新規プラス先月からの繰り越し分も含めたものだそうです。
新規求人倍率が高いということは、当月(今回は4月)の新規求人数は、新規求職者数の2.13倍もあったということになります。
一般的に新規求人倍率が高いということは、労働力を必要とする(足りていない)企業が多く存在するということなので景気は悪くないことを物語っています。
産業別にみると、多い順に医療福祉、卸売小売業、その他サービス業、製造業の順に求人が多くなっています。
ところで有効求人倍率は、1974年2月の1.53倍以来43年2カ月ぶりの高水準となっていますが、1974年ってどんな年だったのでしょうか。
少し時間を巻き戻せば、1971年はニクソンショックがあった年です。
それまで1ドル360円で固定だった米ドル円レートを1971年12月からは1ドル308円の固定相場に変更しました。
この当時は固定相場制だったんですね。
その後、1973年2月からは、変動相場制へと移行しています。
それ以外では、第1次オイルショックがあったのが1973年です。
オイルショックの結果、消費は急速に低迷し、結果1974年の消費者物価指数は23%も上昇しました。
戦後の高度成長期は1955年から1973年を指しますので、高度成長期が終わった翌年が1974年です。
現在の有効求人倍率が高水準にあることをあまり実感はできませんが、数字的なものでみれば43年2カ月ぶりの高水準であり、それは日本史の教科書にもでてくるような大きな出来事の直後に次ぐ水準となっています。
このことは、今後のマーケットにどう影響してくるのでしょうね。
参考:一般職業紹介状況-厚生労働省(外部リンク)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html
それではマーケットです。
米ドル円(くりっく365)-60分足
※チャートは『e-profitFX with株365』から
今晩、明けて15日の3時15分にFOMC政策金利発表があります。現在の1.0%から1.25%に利上げされるかどうかがポイントとなっています。米ドル円相場は110円を挟んだ狭いレンジの中での展開が続いていますが、大きな変動をみせるのは、政策金利が発表された後となるのでしょうか。
日経225(くりっく株365)-60分足
※チャートは『e-profitFX with株365』から
日経225についても米ドル円と同じような展開となっています。こちらは20000円を挟んだ展開です。
東京金 4月限-60分足
※チャートは『FITS-取引画面』から
唯一変動を見せているのが米ドル円相場です。展開としては段々畑のような展開?となっています。ポイントは前回安値で下げ止まるかどうかでした。
①安値4517円で下げ止まるか。
②安値4498円で下げ止まるか。
③安値4480円で下げ止まるか。
④安値4457円で下げ止まるか。
厳密にいえば昨日の安値は4456円でしたので1円ブレイクされてしまいましたが④の水準で絶え忍ぶことに成功しました。
6月8日からの下降トレンドラインのブレイクにも成功しましたので、4457円水準で地固めできるかどうかが今後のポイントとなりそうです。
いずれの相場も本格始動はFOMCの後となるのでしょうか!?
このコメントはパソコン教室担当者ワイワイの個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。