みなさん、こんにちは
いっきゅうです。
前回のブログがプレミアムフライデーのスタート日でした。
今日で3回目のプレミアムフライデーということになりますが、特に消費拡大に寄与した実績も寄与する予定もなく、まったく恐縮するばかりです。
安部首相すみません。
さて東京商品取引所(TOCOM)は下記の6商品を現金決済方式の先物取引として、5月8日(月)に新規上場いたします。
■バージガソリンスワップ
■プラッツバージ灯油スワップ
■プラッツバージ軽油スワップ
■ローリーガソリンスワップ
■プラッツローリー灯油スワップ
■プラッツローリー軽油スワップ
これまでも「バージガソリン」「バージ灯油」「バージ軽油」「中京ローリーガソリン」「中京ローリー灯油」という商品が取引されていましたので、気になるのはその違いです。
詳しくはフジトミホームページや取引所ホームページをご覧いただくとして、ここではポイントだけ簡単にご説明したいと思います。製品の種類が多いので「ガソリン」に絞ってお伝えします。
★違いその1「現金決済方式です」
これまで取引されていた「ガソリン」は、当月限の納会日まで残っていた建玉は”受渡し”によって決済する、というルールの上に成り立つ”現物先物取引”でした。
それが新しい取引「バージガソリンスワップ」は、当月限の納会日(正式には取引最終日と呼ばれます)まで残っていた建玉は取引所から発表される”最終決済価格”を基準に清算されるという”現金決済先物取引”になります。
ですので、新しい「バージガソリンスワップ」での当月限建玉については、取引最終日まで保持することが可能ということになります。またこれまでの「ガソリン」については、取扱会社によって当月限建玉の保有期限に違いがありますが、例えばフジトミでのお取引の場合には納会月の15日(休業日繰上げ)となっていました。
個人投資家が、石油製品を最終的に受渡しする目的で取引に参加することはほぼないと思いますので、より個人投資家向けの商品設計で登場することは良いことですね。
★違いその2「7限月制です」
「ガソリン」は6限月制、「バージガソリンスワップ」は7限月制となりますが、2つを並べると、新しい「バージガソリンスワップ」の方が当月限側にひとつ多いというイメージになります。
ですので業界的には「バージガソリンスワップ」の当月限のことを”ゼロ番限”と呼んだりしています。ちょっと業界通っポイのでよろしければ使ってみてください。
★違いその3「受渡しもできます」
個人投資家には歓迎される現金決済方式ですが、石油製品を利用したビジネスをおこなっている人達(当業者)にとっては現物の受渡しができないということは大きなマイナスです。
そこで取引所は当業者のために「申告受渡制度」と「EFF取引」という2つの方法を用意しています。どちらも、買い手と売り手の合意があれば「バージガソリンスワップ」の建玉を受渡しできたり、「ガソリン」(→受渡し可能)の建玉に交換できたりします。
いかがでしょうか。
これまでの「バージガソリン」「バージ灯油」などの商品よりも、より個人投資家向けのスペックで登場!という感じで、しかも当業者の使い勝手も考慮されているので、いい事ずくめです。
もちろん新規上場される商品ですのでスタート時は流動性に注意して取引しないといけませんが、徐々に旧石油製品に取って代わる存在になっていくのではないでしょうか。
大型商品の誕生となるか、期待します!
それではまた。
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このコメントはいっきゅうの個人的な見解です。
売買を推奨するものではありません。
ご理解をお願いします。