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米利上げ時期を巡る強弱感対立
- 2016/09/07
- アジアタイム
米国株式市場は上昇。S&P500種は前営業日比6.50ポイント(0.3%)上昇の2186.48で取引を終了した。NYダウは46.16ドル(0.3%)高い18538.12で終え、ナスダック総合指数は0.5%上昇して5275.91と、過去最高値を更新した。米供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業部門総合指数(NMI)が市場予想を大きく下回り、FRBは今月のFOMCで利上げを見送るとの見方が広がった。
NYMEXのWTI先物10月限は前営業日比39セント(0.88%)高い1バレル=44.83ドルで取引を終了。5週間ぶりのドル安や、主要産油国による生産調整への期待は後退したものの、米原油在庫の減少報告を好感して買いが優勢となった。
NY為替市場の円相場は大幅に急反発となった。連休前(2日)比2円00銭円高ドル安の1ドル=101円95銭-102円05銭で取引を終了した。10時に発表された米ISM非製造業景況指数(8月)が51.4と市場予想(54.9)を下回り(2日のISM製造業景況指数(8月49.4)に続き)、9月利上げ観測後退が嫌気された。
前日のGLOBEXのCME225先物(円ベース)の清算値は前日比185円安の16945円。同日の大証終値(17080円)比135円安だった。出来高は86325枚。今日の日経平均は円高ドル安を嫌気して売りが先行し17000円アンダーからのスタートとなりそうだ。メジャーSQ週の水曜日の突発的な動きには警戒が必用か。また、今週に入り昼休みのバスケット動向が大きく膨らんでいる。EFP主体の見方が台頭している模様だが、別の主体の動きも観測されている。また、個別株の注目では楽天(4755)だ。昨日の引け後に日経新聞は今年の定期入れ替えを発表し、同銘柄が採用された。日本曹達(4041)が除外され、楽天が新規採用となった。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給押し上げ期待
・米国株式市場-続伸 NASDAQ総合が最高値更新
・NYダウ上昇(18538.12、++46.16)
・ナスダック上昇(5275.91、+26.01)
・NY原油先物-売り先行も、ドル安で買いが入る(44.83、+0.39)
【売り材料】
・NY為替-ドル全面安、ドル円は102円割れまで急落 102円10-20銭
・米8月ISM非製造業景況指数 51.4〔予想 55.0〕(前回発表値 55.5)
・CME225先物は大阪取引所比で下落、(16945、-135)16815で引け(12月限)
・恐怖指数VIXは12.02、前日比上昇
【その他注目点】
・米地区連銀経済報告 (ベージュブック)
・休場:ブラジル
・ブラジル・リオデジャネイロ・パラリンピック開催(~9/18)
・欧州株式市場-独DAXは小反発も、英FT100は続落
・米債券市場-反発、米早期利上げ観測後退に景気先行き不安も
・欧州債-続伸、独債利回りは8月中旬以来の低水準
・NY金先物-大幅続伸、米早期利上げ観測の後退で
・CRB指数-反発 銀、綿が上昇 天然ガス、アルミニウムが下落
・アップル「iPhone」フェリカ対応
・GEが3Dプリンター2社買収
・民泊利用がアジアで急増
・イラン石油相
「他のOPEC加盟国は50-60ドルの価格帯を支持」
08:50 日本銀行の対政府取引(8月)
08:50 マネタリーベースと日本銀行の取引(8月)
14:00 景気動向指数(7月)
14:00 消費活動指数(日本銀行)
15:00 コール市場残高(8月、日本銀行)
10:30 豪 GDP(4-6月)
15:00 独・鉱工業生産指数(7月)
16:00 亜・マレーシア中央銀行が政策金利発表
17:30 英・鉱工業生産指数(7月)
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)
23:00 米・求人件数(7月)
23:00 加・カナダ銀行(中央銀行)が政策金利発表
《決算発表》
アルトナー、ビューティガレージ、日東製網、イハラケミカル工業、サムコ、トーホー、東京楽天地、ながの東急百貨店など
《米決算発表》
ヒューレット・パッカード・エンタープライズなど
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