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8月雇用統計の米市場の反応は東京株式市場にとって理想的な結果に
- 2016/09/05
- アジアタイム
2日の米国株式市場は上昇。S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2179.98で取引を終了。NYダウは72.66ドル(0.4%)上げて18491.96ドルで終え、ナスダック総合指数も0.4%の上昇となった。注目されていた米雇用統計は雇用者の伸びが市場予想を下回り、9月にも当局が利上げに動くとの観測が弱まり、これが市場に安心感をもたらし株式相場は上昇となった。非農業部門雇用者数が15.1万人増と市場予想(18万人増)を下回り、過去2ヵ月のペースから減速となった。時間当たり賃金も前月から減速して、市場予想を下回る内容となった。
NYMEXのWTI先物10月限は前日比1.28ドル(2.97%)高い1バレル=44.44ドルで取引を終了。週間では6.7%の値下がりとなった。ロシアのプーチン大統領が産油国による増産凍結合意に期待を表明したとの報道をきっかけに買いが優勢となった。
2日のGLOBEXのCME225先物(円ベース)の清算値は前日比175円高の17130円。同日の大証終値(16940円)比190円高だった。出来高は56980枚。8月雇用統計を受け、米国市場は、ドル買い・株買い・債券売り・原油買いとなり、日本株式市場にとっては理想的な結果となり、日経平均は続伸となりそうだ。本日、黒田日銀総裁は11時30分から共同通信社「きさらぎ会」で講演が予定されている。本日けの日経新聞では「日銀総括「物価2%」堅持 黒田総裁、5日に講演」と報じている。副作用に配慮しながらも、緩和強化の姿勢を維持するとの内容だが、講演内容次第では昼休みに一時的に振らされる場面もあるかもしれない。今週末9日は9月メジャーSQがある。8月SQは7月SQ値から1595.26円の上方かい離が発生。9月SQで17000円台での決着となれば1月以来となる。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給押し上げ期待
・米国株式市場-上昇 予想を下回る米8月雇用統計を好感
・NYダウ上昇(18491.96、+72.66)
・ナスダック上昇(5249.90、+22.69)
・欧州株式市場-上昇 米早期利上げ観測の後退や原油高が支え
・NY原油先物-反発 ロシアが増産凍結に協力姿勢を示す(44.44、+1.28)
・NY為替-米雇用いまちもドル買い優勢続伸 104円00-10銭
・恐怖指数VIXは11.98、前日比低下
・消費者態度指数2カ月ぶり改善
【売り材料】
・米8月非農業部門雇用者数+15.1万人〔予想 +18.0万人〕(前回発表値 +25.5万人)
追補 米7月非農業部門雇用者数は+25.5万人から、+27.5万人に修正
・サムスンが最新スマホ回収
・労働分配率66.1%、低水準に
・米8月新車販売、4.1%減
【その他注目点】
・休場:米国(レーバーデー) 、カナダ、インド
・中G20首脳会議(杭州、5日まで)
・オバマ米大統領が中国とラオス訪問(9日まで)
・印株式市場は祝日のため休場
・米債券市場-下落 米雇用さえないが利上げ観測は根強い
・欧州債-下落 米利上げの見方は根強い
・NY金先物-弱い米雇用を受け安全資産の金が買われる
・CRB指数-小幅反発 銀、砂糖が上昇 オレンジジュース、豚肉が下落
・フィリピンのダバオで爆発 少なくとも14人が死亡
・NTTデータ、VRを使う打撃練習システム開発
・ロボット投信、コールセンター業務を自動化
08:50 日銀当座預金増減要因(9月見込み)
09:00 毎月勤労統計(7月)
11:30 黒田日銀総裁が講演 「きさらぎ会」
10:45 中・財新サービス業PMI(8月)
10:45 中・財新総合PMI(8月)
14:00 印・サービス業PMI(8月)
14:00 印・総合PMI(8月)
17:00 欧・ユーロ圏総合PMI改定値(8月)
17:00 欧・ユーロ圏サービス業PMI改定値(8月)
17:30 英・サービス業PMI(8月)
17:30 英・総合PMI(8月)
18:00 欧・ユーロ圏小売売上高(7月)
20:25 ブ・週次景気動向調査
22:00 ブ・サービス業PMI(8月)
22:00 ブ・総合PMI(8月)
《決算発表》
日本ハウスホールディングス、学情、アマガサ、ティーライフ、エイケン工業など
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740