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米雇用統計を控え様子見ムード漂う展開か
- 2016/09/02
- アジアタイム
米国株式市場はほぼ変わらず。S&P500種株価指数は前日比1ポイント未満下げて2170.86で取引を終え、NYダウは0.1%上昇の18419.30ドルで取引を終了した。今晩の雇用統計の発表を控え、市場には様子見ムードや慎重ムードが広がった。10時に発表された前月から大幅に低下した8月ISM製造業景況指数や原油安といったマイナス材料は、ハイテク株などへの買いで相殺された。
NYMEXのWTI先物10月限は前日比1.54ドル(3.45%)安い1バレル=43.16ドルで取引を終了。終値ベースで8月10日以来の安値となった。この4営業日で9.3%の下落となった。米在庫が約20年ぶりの高水準に積み上がったことが前日の統計で明らかになったことが嫌気された。
GLOBEXのCME225先物(円ベース)の清算値は前日比45円高の16955円。同日の大証終値(16940円)比15円高だった。出来高は52511枚。OSE225先物は、7月8月の3回とも16930円で抑えられていたが、4度目の正直で昨日突破して16950円まで上昇した。3日前にはゴールデンクロスが発生し、日足が5日線と転換線よりも上で推移しており、ブル・トレンドは継続中。週足の一目均衡表をみると16885円から17875円に雲があり、本日の終値が雲の下限(16885円)を抜けて、雲に突入できなければ、中期的に上値は重くなる可能性も否めない。NY為替市場で円相場が一時1ドル=104円ちょうどと7月29日以来の安値を付けたものの、米ISM8月の米製造業景況指数が50を下回ると一転して円買いが優勢になったことが気になるところだ。輸出関連株の動向が懸念される。
日銀は8時50分に8月のマネタリーベースを発表する。東証マザーズにベイカレント・コンサルティングが上場、取引終了後にはファストリが8月の国内ユニクロ事業の売上高を発表する。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給押し上げ期待
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(16955、+15)
・NYダウ上昇(18419.30、+18.42)
・ナスダック上昇(5227.21、+13.99)
・4-6月GDP上方修正の可能性
【売り材料】
・NY原油先物-続落 米製造業の景況悪化で需要減退を懸念(43.16、-1.54)
・米8月ISM製造業景況指数 49.4〔予想 52.0〕(前回発表値 52.6)
・米7月建設支出0.0%(予想+0.5%)
・恐怖指数VIXは13.48、前日比上昇
【その他注目点】
・休場:ベトナム
・米国株式市場-ほぼ変わらず ウォルマートが上昇、金融が下落
・欧州株式市場-まちまち 英株はポンド安が重し
・米債券市場-弱いISM受け買い優勢に
・欧州債-まちまち 英債は景況感の改善で売られる
・NY金先物-反発 指標悪化による米利上げ観測後退が支援要因
・CRB指数-5営業日続落 オレンジジュース、綿が上昇 原油、ガソリンが下落
・NY為替-弱いISMきっかけにイベント前の調整が進む ドル/円、103円20-30銭、一時104円
・アップル、部品値下げを要請
・スペースXのロケット爆発
・メスター米クリーブランド連銀総裁
「低金利で長期的な労働問題を解決することはできない」
「米経済は2008年以来の強い歩調となっている」
「20万人を上回る雇用増加を毎月は見込まない」
「7.5万人から15万人程度の雇用増加なら、失業率の好調さにつながるだろう」
「緩やかな利上げに説得力」
「FRBは後手に回っていない」
「米労働市場は基本的に完全雇用の状態にある」
14:00 消費態度指数(8月)
18:00 欧・生産者物価指数(7月)
21:00 ブ・鉱工業生産(7月)
21:30 米・貿易収支(7月)
21:30 米・非農業部門雇用者数(8月)
21:30 米・失業率(8月)
21:30 米・平均時給(8月)
21:30 加・貿易収支(7月)
23:00 米・製造業受注(7月)
《決算発表》
モロゾフ、日本駐車場開発、クリムゾン、ロック・フィールド、大和コンピューター、日本スキー場開発、ゼネラルパッカー、三井ハイテック、ハイレックスコーポレーション、ファースト住建、泉州電業など
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740