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鍵は16930円?
- 2016/09/01
- アジアタイム
米株式市場は続落。S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2170.95で取引を終了し、NYダウは0.3%下げて18400.88ドルで取引を終えた。寄り前に発表された8月ADP民間雇用者数が小幅に予想を上回り、労働市場が引き続き良好であると示されたものの、原油相場が大幅に下落したことを嫌気。業種別では原油先物価格の急落でエネルギー株が下落し、全体を押し下げた。
NYMEXのWTI先物10月限は前日比1.65ドル(3.56%)安い1バレル=44.70ドルで取引を終了。先週の米在庫増加が予想より大幅だったことをが嫌気され、ほぼ1カ月ぶりの大幅安となった。
NY為替市場でドルは堅調した。ドル円相場は前日比50銭円安・ドル高の1ドル=103円40-50銭で取引を終了。日米の金融政策の違いが今まで以上に鮮明化するとの観測が市場で広がった。
前日のOSE225先物9月限ナイトセッションは、OSE日中比10円高の16900円で終了。売買高は1万289枚だった。CME225先物(円建て)の清算値はOSE比20円高の16910円だった。円建ての売買高は3万枚台で低調。
本日の日経先物は7月・8月相場で16930円で3回上値を抑えられていたが、この円安基調で16930円を突破できれば17000円の攻防が意識される展開となる。しかしながら、外部要因でのネガティブサプライズやテクニカル要因で上値を抑えられた場合、明日の米雇用統計の発表を前に様子見ムードが広がり、来週月曜日に持ち越されそうだ。10時に8月の中国物流購入連合会(CFLP)の製造業PMI、10時45分に8月の財新・中国製造業PMIが発表される。年内米利上げ観測を背景に中国株安が懸念される中、財新PMIには注意したいところだ。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給押し上げ期待
・NY為替-米雇用指標は好結果、ドル円は103円半ば 103円35-45銭
・米8月ADP全国雇用者数+17.7万人〔予想 +17.5万人〕(前回発表値 +17.9万人)
追補 米7月ADP全国雇用者数は+17.9万人から+19.4万人に修正
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(16910、+20)
・7月住宅着工、8.9%増
【売り材料】
・米国株式市場-小幅続落 原油安を受けたエネルギー株の下落が重し
・NYダウ下落(18400.88、-53.42)
・ナスダック下落(5213.22、-9.77)
・欧州株式市場-下落 原油など資源相場安が重し
・NY原油先物-続落 原油在庫が増加(44.70、-1.65)
・恐怖指数VIXは13.42、前日比上昇
【その他注目点】
・ファミリーマートとユニーグループHDの統合会社「ユニー・ファミリーマートホールディングス」が発足
・10年国債入札
・米債券市場-米雇用指標は良好も素直に金利上昇は進まず
・欧州債-下落 原油など資源相場安が重し
・NY金先物-続落 ドルの代替資産としての金需要が後退
・CRB指数-4営業日続落 天然ガス、コーヒーが上昇 暖房油、原油が下落
・ブラジル中銀 政策金利を予想通り14.25%に据え置き 据え置きは9会合連続
・インド4-6月GDP、7.1%成長に減速
・日本サウジアラビア「VISION2030」ビジネスフォーラム
08:50 法人企業統計調査(法人季報4-6月期、27年度年次別)
11:00 日本・サウジアラビア「VISION2030」ビジネスフォーラム
16:00 債券市場サーベイ(2016年8月調査、日本銀行)
10:00 中・製造業PMI(8月)
10:00 中・非製造業PMI(8月)
10:30 豪・小売売上高(7月)
10:45 中・財新製造業PMI(8月)
15:00 印・製造業PMI(8月)
17:30 英・製造業PMI(8月)
21:00 ブ・PPI製造業(7月)
21:30 米・新規失業保険申請件数(先週)
22:00 ブ・製造業PMI(8月)
22:45 米・消費者信頼感(先週)
23:00 米・建設支出(7月)
23:00 米・ISM製造業景気指数(8月)
27:00 ブ・貿易収支(8月)
《決算発表》
伊藤園、不二電機工業、アルチザネットワークス、ピープル、内田洋行など
《米決算発表》
キャンベルスープ、ブロードコムなど
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740