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円高基調嫌気も「マイナス金利で3000億円減益」金融庁 3メガ銀を調査報道で銀行株に注目
- 2016/08/15
- アジアタイム
先週末の米国株式市場はマチマチの展開。S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2184.05で取引を終了。NYダウは37.05ドル(0.2%)安の18576.47ドルで取引を終え、ナスダック総合指数はこの日0.1%高で、2日連続の最高値更新となった。寄り前に発表された7月の小売売上高が市場予想を下回ったことや、7月のPPIが前月比0.4%低下と昨年9月以来の大幅なマイナスとなったことで売りが先行。一方では、決算が好調だった銘柄には買いが先行し、原油高に伴ってエネルギー株が上昇した。ナスダックは2日連続で終値での最高値を更新した。銀行株が軟調に推移。米国債利回りの低下を受けて、業績改善への楽観が弱まった模様だ。
NYMEXのWTI先物9月限は前日比1.00ドル(2.30%)高い1バレル=44.49ドルで終了した。週間では6.4%の値上がりとなった。9月にアルジェで開かれるOPEC非公式会議について、サウジアラビアが市場安定のための行動を協議する可能性を示唆したとの報道を好感した。
NY為替市場ではドルが下落。米経済統計の内容が市場予想より弱かったことから、この先数カ月間に米金利が引き上げられるとの見方が後退したことが背景。
12日のGLOBEX225先物9月限(円ベース)の清算値は前日比50円安の16810円だった。同日の大証終値(終値16920円)比110円安。出来高は38721枚。本日の東京株式市場は円高傾向もあり、売り先行のスタートか?米商品先物取引委員会(CFTC)が先週末に発表した9日時点のIMMの投機筋のドル/円ポジションは差し引き48831枚の円ロングポジションとのことだった。前回2日時点(41700枚)より7131枚の増加。2週連続で投機筋は円ロングポジションを積み増したことになる。一方、8月13日には、日経新聞が、「マイナス金利で3000億円減益」金融庁 3メガ銀を調査、日銀に懸念伝達と報道。逆に銀行株にとってポジティブ要因となりえるため、銀行株の動向には注目したいところだ。総体的には、今週はお盆週ということもあり、引き続き商いが低調な展開となりそうだ。
【買い材料】
・日銀、ETF買入れによる需給押し上げ
・事業規模28兆円超の経済対策の効果
・米国株式市場-ナスダック総合は小幅続伸し最高値更新
・ナスダックは上昇(5232.90、+4.50)
・NY原油先物-続伸、石油相場の安定化期待で(44.49、+1.00)
・恐怖指数VIXは11.55、前日比低下
・ブロックチェーン、市場規模67兆円
【売り材料】
・NYダウ下落(18576.47、-37.05)
・CME225先物は大阪取引所比で下落(16810、-110)
・NY為替-米経済指標受けてドル売りも、長続きせず(101円20-30銭)
・米7月小売売上高(前月比)±0.0%〔予想 +0.4%〕(前回発表値 +0.6%)
・米7月小売売上高(除自動車・前月比)-0.3%〔予想 +0.2%〕(前回発表値 +0.7%)
・3メガ銀、マイナス金利で3000億円減益
【その他注目点】
・バーナンキ前FRB議長、「米利上げの緊急性低い」
・休場:韓国、インド、イタリア、ギリシャ
・欧州株式市場-高安まちまち、週末で閑散
・米債券市場-反発、弱い米経済指標で
・欧州債-反発、世界的な低インフレ見通しで
・CRB指数-続伸 原油、暖房油が上昇 銅、綿が下落
・NY金先物-伸び悩み、ドル安を手がかりとした上げは続かず
・H株指数に株洲中車時代電気を採用、中国建材を除外
・ハンセン指数に瑞声科技を採用、康師傅控股を除外
・独メルケル首相の支持率が急落 移民政策不支持が多数-独国営TV
・韓国公正取引委員会(KFTC) 米グーグルに独占禁止法に絡む調査を実施中
・SMAP、年内に解散
08:50 GDP速報値(4-6月)
17:00 日本銀行が保有する国債の銘柄別残高
17:00 日本銀行が保有する国庫短期証券の銘柄別買入額
11:30 亜・タイGDP(4-6月)
20:25 ブ・週次景気動向調査
21:30 米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(8月)
23:00 米・NAHB住宅市場指数(8月)
27:00 ブ・貿易収支(週次)
《決算発表》
セキュアヴェイル、日本管理センター、ボルテージ、カヤック、グリーンペプタイド、レアジョブ、LITALICO、日本出版貿易、あかつき本社、第一商品、豊商事、光通信など
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