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今月の日銀金融政策決定会合までは、様々な思惑は続く?
- 2016/07/15
- アジアタイム
米株式市場は5日続伸。S&P500種株価指数は前日比0.5%高い2163.75で取引を終了。NYダウは134.29ドル(0.7%)高い18506.41ドルで終え、ナスダック指数は0.57%高の5034.06で取引を終了した。世界的に金融緩和が広がると想定される中、JPモルガン・チェースの四半期決算が好調だったことを受け、金融株に買いが集まった。JPモルガンは1.5%高、シティグループが2.6%高となり、S&P金融株は0.89%上昇した。ヘリコプターマネーや永久国債発行を、安倍首相が検討しているのではないかとの臆測が米市場でも話題となっていた模様だ。イングランド銀行は政策金利据え置きを発表したが、EU離脱決定後の英経済を支えるための措置を8月に打ち出すことを示唆したを好感。NYMEXのWTI先物8月限は前日比93セント(2.08%)高い1バレル=45.68ドルで取引を終了した。原油市場では英中銀がこの日、EU離脱決定に伴う景気減速を回避するため利下げするとの見方が有力だったが、見送りしたことでドル売り・ユーロ買いが先行し、4%超下げた前日の反動やドル建てで取引される原油に割安感が台頭した模様だ。GLOBEX225先物(円ベース)の清算値は前日比190円高の16535円。OSE終値(16400円)比135円高だった。出来高は65335枚。本日の日経平均は、16500円回復後は為替動向を睨みながらの展開となりそうだ。10兆円超の経済対策、ヘリコプター・マネーや永久国債の憶測を市場はどう消化していくのか、注目。今月の28日から29日の日銀金融政策決定会合までは、様々な追加緩和に対する思惑は続くと想定される。
【買い材料】
・大規模経済対策への期待
・米国株式市場-ダウ3日連続で最高値更新 金融株が軒並み高
・JPモルガン、4-6月期決算は市場予想上回る
・NYダウは上昇(18506.41、+134.29)
・ナスダックは上昇(5034.06、+28.33)
・NY原油先物-反発、関連市場の動向がサポート要因(45.68、+0.93)
・NY為替-英MPCを通過し週末ムードに 105円20-30銭
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(16535、+135)
・恐怖指数VIXは12.82、前日比低下
・人民元の14日の中間レートは1米ドル=6.6846元、前日比で0.067%元高
・LINE NY上場の初値は公開価格32.84ドルを27.9%上回る42.00ドル
・任天堂急伸、ポケモンGO好調、関連物色強まる
・経済対策で雇用保険料の引き下げを検討
・英中央銀行 追加金融緩和を来月に検討
【売り材料】
・欧州株式市場-英FTはポンド高が重し
・EU離脱のドミノ警戒
・地政学リスク高まる
・欧州銀行の経営不安再燃
・南シナ海問題、米中の緊張
【その他注目点】
・英BOE、政策金利を0.50%に据え置き
・アジア欧州会議(ASEM)首脳会議(ウランバートル ~16日)
・LINEが東証1部に新規上場
・ファストリ下方修正も織り込み済み
・米債券市場-反落、市場参加者のリスク許容度が回復
・欧州債-英利回り上昇、利下げ見送りで
・NY金先物-反落、リスク回避パターンが後退
・CRB指数-反発 コーヒー、ガソリンが上昇 大豆、トウモロコシが下落
・トランプ氏とクリントン氏 支持率で並ぶ
15:30 LINEの出澤社長が上場記者会見
11:00 中・固定資産投資(都市部)(6月)
11:00 中・鉱工業生産指数(6月)
11:00 中・小売売上高(6月)
11:00 中・GDP(4-6月)
16:00 トルコ・失業率(4月)
18:00 欧・ユーロ圏消費者物価指数改定値(6月)
18:00 欧・貿易収支(5月) 275億ユーロ
21:30 米・小売売上高(6月)
21:30 米・消費者物価コア指数(6月)
21:30 米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(7月)
22:15 米・鉱工業生産指数(6月)
22:15 米・設備稼働率(6月)
23:00 米・企業在庫(5月)
23:00 米・ミシガン大学消費者マインド指数速報値(7月)
《決算発表》
タマホーム、パソナグループ、鉄人化計画、ダイヤモンドダイニング、買取王国、アクサスホールディングス、アクロディア、テイツー、アデランス、平和不動産リート投資法人、松竹、東宝、安川情報システム、ゲンダイエージェンシー、ブロンコビリー、日置電機など
《米決算発表》
U・S・バンコープ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなど
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740