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米新規就業者大幅上昇も欧米債利回りは結局低下
- 2016/07/11
- アジアタイム
8日の米国株式市場は堅調推移。S&P500種株価指数は前日比1.5%高の2129.90で取引を終了。NYダウは250.86ドル(1.4%)上昇し18146.74ドルで終え、ナスダック総合指数は1.6%の上昇となった。6月の米雇用統計で新規就業者の伸びが市場予想を大幅に上回ったことを好感。米労働省が8日発表した雇用統計によると、6月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比28万7000人の増加となった。市場予想の中央値は18万人増だった。前月は速報値3万8000人増から、1万1000人増に下方修正。CME225先物(円建)の清算値は、OSEの日中終値比で220円高の15340円だった。OSE2259月限ナイトセッション米雇用統計後の為替の変動を受けて15100円から15370円の比較的荒い取引幅で、終値は15350円だった。本日の日経平均は、先週末の米雇用統計を背景にした米株高や参院選で与党の勝利を受け、先週末の7月限SQ値15331円31銭を上回る展開が想定される。しかしながら、欧米債利回りは結局低下しており、円高基調は継続され、高寄り後は7月下旬から本格化する2016年4~6月期決算発表を控えていることもあり、為替動向を見極めながらの展開か?
【買い材料】
・首相、12日にも補正予算案編成指示、内閣改造も検討
・米国株式市場-雇用統計を好感し大幅反発 S&P500は史上最高値に接近
・NYダウは上昇(18146.74、+250.86)
・ナスダックは上昇(4956.76、+79.95)
・米6月非農業部門雇用者数+28.7万人〔予想 +17.5万人〕(前回発表値 +3.8万人)
・欧州株式市場-続伸 底堅い米雇用と米利上げ先送り観測が共存
・NY原油先物-反発 需給改善期待や地政学的リスクで持ち直す(45.41、+0.27)
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(15340、+220)
・恐怖指数VIXは13.20、前日比低下
【売り材料】
・EU離脱のドミノ警戒
・米債券市場-反発 米雇用増も早期利上げ観測につながらず
・米6月失業率 4.9%〔予想 4.8%〕(前回発表値 4.7%)
・欧州債-反発 米早期利上げ観測は弱く、買い地合い維持
・欧州銀行の経営不安再燃
・地政学リスク高まる
【その他注目点】
・NY為替-雇用は強いが米早期利上げ観測につながらず(100円70-80銭)
・NY金先物-続落 米雇用は改善、リスク回避姿勢が後退
・CRB指数-反発 トウモロコシ、大豆が上昇 ニッケル、アルミニウムが下落
・中国人民銀、商業銀行にMLF需要を聞き取りか
・独格付け『AAA』据え置き、見通し『安定的』-格付け会社S&P
・英不動産ファンドに投資家に対する公正な対応を要請-英当局
・欧州主要国と自動運転の共通基準
08:50 機械受注(5月)
08:50 マネーストック(6月、日本銀行)
12:00 LNGスポット価格調査(6月)
13:30 特定サービス産業動態統計(5月)
15:00 工作機械受注(6月)
20:25 ブ・週次景気動向調査
23:00 米・労働市場情勢指数(6月)
《決算発表》
サカタのタネ、ジェイコムホールディングス、ローソン、サダマツ、山下医科器械、クリエイトSDホールディングス、プロパスト、エストラスト、東武住販、コスモス薬品、リソー教育、MORESCO、ローツェ、竹内製作所、くろがね工作所、井筒屋、イズミなど
《米決算発表》
アルコアなど
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