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【海外商品市況】週末のNY金は、8営業日ぶりに反落。一方、WTI原油は反発。

  • 2024/09/28
  • 田澤

(NY貴金属)
27日のNY金は、8営業日ぶりに反落。NY金の期近12月限は、前日比26.8ドル安の2668.1ドル、NY白金の期近1月限は、同0.2ドル安の1022.0ドル、NY銀の期近12月限は、同52.5セント安の3181.6セント。
週末のNY金は、利益確定の売りによって反落した。NY金の12月限は、序盤から軟調地合いとなった。9月19日に開催された米国のFOMC(連邦公開市場委員会)で利下げを決定してから、NY金は5営業日連続で最高値を更新していた。しかし、この日のNY金は米国の8月の個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控え、持ち高調整や高値警戒によって上値の重い展開となった。その後、米PCE物価指数の発表を受けて、NY金は2696.9ドルまで上昇した後に2665.3ドルまで崩れた。注目された8月の米PCE物価指数は、前年比2.2%上昇と市場予想2.3%上昇をわずかに下回った。コアPCE物価指数は、同2.7%上昇とこちらは市場予想と一致した。インフレの鈍化を示す結果となったが、市場では大きなサプライズがなかったことによって、NY金は場が進むにつれて利益確定の売りが台頭した。下落局面では、為替のドル高・ユーロ安方向の動きもNY金の圧迫要因となった。ただ、安値をつけてからのNY金は、為替のドル高・ユーロ安方向の動きが一服すると、引けにかけて2677ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金は、売り買い交錯する中、清算値ベースで小幅反落した。NY白金の1月限は、序盤に前日の急反発や米PCE物価指数を控えた持ち高調整の動きによって10008.6ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのNY白金は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に出直りの展開となり、米PCE物価指数の発表前に1030.6ドルまで上昇した。ただ、米PCE物価指数の発表を受けて、為替がドル高・ユーロ安方向に進むとNY白金は高値圏から崩れ、引けにかけて1014ドル台まで売り直された。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足

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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
27日のWTI原油は、3営業日ぶりに反発。WTI原油の期近11月限は、前日比0.51ドル高の68.18ドル、北海ブレント原油の期近11月限は、同0.38ドル高の71.98ドル。RBOBガソリンの10月限は、同0.83セント安の195.30セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は、同0.34セント安の213.27セント。
週末のWTI原油は、連日の大幅下落に対する持ち高調整と安値拾いの買いによって反発した。WTI原油の11月限は、序盤に67.06ドルまで下落した。しかし、その後は2日間で4ドル以上の急落したことに対する持ち高調整と安値拾いの買いによってWTI原油は出直りの展開となり、引けにかけて68.64ドルまで反発した。

WTI原油期近11月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
27日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比4.75セント高の418.00セント。
週末のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの収穫遅れ懸念と週末・月末による持ち高調整の動きを背景に反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤に410.75セントまで下落した。しかし、その後は週末・月末による持ち高調整の動きを背景にシカゴコーンは出直りの動きとなり、米国取引時間帯に入り米コーンベルトの天候悪化による収穫遅れ懸念が支援材料になると、シカゴコーンは419.75セントまで直近の高値を更新した。、米メキシコ湾岸地域に上陸したハリケーン「ヘリーン」の影響で広範囲にわたる降雨予報が見込まれ、米コーンベルトでの収穫遅れが懸念されている。ただ、引けにかけては、417セント台まで上値を切り下げた。

シカゴコーン期近12月限日足

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