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【海外商品市況】NY金は、2708.7ドルまで史上最高値を更新
- 2024/09/27
(NY貴金属)
26日のNY金は、7営業日連続の上昇。NY金の期近12月限は、前日比10.2ドル高の2694.9ドル、NY白金の期近10月限は、同19.7ドル高の1011.4ドル、NY銀の期近9月限は、同19.7セント高の3234.1セント。
昨日のNY金は、続伸して史上最高値を再び更新した。NY金の12月限は、中東情勢の悪化懸念と米国の長期金利の低下によって序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に2708.7ドルまで史上高値を更新した。しかし、その後は2700ドルまで上昇したことによる利益確定の売りと米長期金利の上昇を背景に、NY金は2677ドルまで崩れた。ただ、NY金の下振れは一時的な動きとなり、引き続き中東情勢の悪化が支援材料となり相場を支えると、その後は為替のドル安・ユーロ高基調によって2700ドル前後の水準まで買い直された。イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボライスラエルの戦闘が激しくなっている中、この日米国・英国・EU連合・日本など12カ国・地域が共同で21日間の停戦を求める声明を出した。しかし、イスラエルのカッツ外相は一時停戦を拒否する意向を示した。また、イスラエルのネタニヤフ首相は軍に対し「総力を挙げて」戦闘を継続するよう命じているという。しかし、引けにかけてのNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調が一服したことで2695ドル前後まで上値を切り下げた。
NY白金は、大幅続伸して直近の高値を更新した。NY白金の10月限は、NY金の強調地合いに反応して序盤から買いが先行して、9月13日に高値1008.8ドルを上抜けすると1020.3ドルまで直近の高値を更新した。しかし、高値を更新してからのNY白金は、NY金の下振れによって1003ドル台まで上値を切り下げたが、その後は為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり1019ドル台まで買い直された。ただ、引けにかけては、為替のドル安・ユーロ高基調が一服したことで、NY白金は1012ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
26日のWTI原油は、大幅続落。WTI原油の期近11月限は、前日比2.02ドル安の67.67ドル、北海ブレント原油の期近11月限は、同1.86ドル安の71.60ドル。RBOBガソリンの10月限は、同3.86セント安の196.13セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は、同2.41セント安の213.61セント。
昨日のWTI原油は、需給の緩み観測によって大幅続落した。WTI原油の11月限は、序盤に69ドル台を中心としたレンジで推移した。しかし、その後はサウジアラビアの目標価格の方針変更やOPECプラスの増産観測を受けて、WTI原油は66.95ドルまで急落した。フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道によると、サウジアラビアは1バレル=100ドルの価格目標を撤回する方針と伝えた。また、OPECプラスは12月から増産に踏み切るとの見通しが広がった。この報道によってサウジアラビアが増産に動くと、需給のだぶつきに繋がるとの見方から、WTI原油は売られた。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、下げ一服の展開となり、引けにかけては67.50ドル前後まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近11月限日足
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(CBOTコーン)
26日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比2.00セント安の413.25セント。
昨日のシカゴコーンは、直近の高値を更新した後に崩れた。シカゴコーンの12月限は、中国の景気刺激策による穀物需要の拡大期待が支援材料となり、序盤から買いが先行すると米国取引時間帯に419.25セントまで上昇した。中国政府は、複数の大手国有銀行に最大1兆元(約20兆6200億円)規模の資金注入を計画していると報道されている。しかし、高値を更新してからのシカゴコーンは、月末と四半期末を控えた持ち高を調整と米国産トウモロコシの輸出需要の低下を背景に412.50セントまで崩れた。この日発表された米国産トウモロコシの週間輸出成約高は、2024~25年度の純成約高が53万5100トンとなり、予想レンジの60~130万トンの下限を下回る結果となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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