株式・FX・商品情報
【海外商品市況】週明けにNY金は再び史上最高値を更新
- 2024/09/24
(NY貴金属)
23日のNY金は、4営業日連続の上昇。NY金の期近12月限は、前週末比6.3ドル高の2652.5ドル、NY白金の期近10月限は、同12.5ドル安の981.9ドル、NY銀の期近9月限は、同42.0セント安の3108.5セント。
週明けのNY金は、引き続き米国の利下げと中東情勢の悪化懸念を背景に史上最高値を再び更新した。NY金の12月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって2638.6ドルまで下落した。しかし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、その後は為替のドル安・ユーロ高基調への戻りと中東情勢の悪化を警戒した安全資産の買いを背景に、NY金は2659.8ドルまで史上最高値を更新した。先週の米FOMC(連邦公開市場委員会)で政策金利を下げてから、為替のドル安・ユーロ高基調の動きが続いている。市場では年内に0.50%の更なる利下げを想定していることから、NY金の先高観は強まっている。また、この日イスラエル軍は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点となる約800カ所を空爆したと明らかにした。先週からイスラエルとヒズボラの対立に激化によって、中東情勢の悪化懸念が警戒されている。ただ、高値を更新してからのNY金は、引けにかけて2650ドル台前半まで上値を切り下げた。
一方、NY白金は大幅続落した。NY白金の10月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安の動きを背景に955.6ドルまで大幅続落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調への戻りによって、NY白金は972ドル台まで反発した。ただ、NY白金の反発は一時的な動きとなり為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、NY白金は引けにかけて960ドル前後の水準まで売り直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
23日のWTI原油は、続落。WTI原油の期近11月限は、前週末比0.63ドル安の70.37ドル、北海ブレント原油の期近11月限は、同0.59ドル安の73.90ドル。RBOBガソリンの10月限は、同4.62セント安の199.02セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は、同1.64セント安の214.51セント。
週明けのWTI原油は、売り買い交錯する中、続落した。WTI原油の11月限は、米国取引時間帯に中東情勢の悪化を警戒した動きによって71.81ドルまで上昇した。この日イスラエル軍は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点となる約800カ所を空爆したと明らかにした。先週からイスラエルとヒズボラの対立に激化によって、中東情勢の悪化懸念による供給不安が警戒された。しかし、WTI原油の上昇は一時的な動きとなり、その後は米国のエネルギー需要の鈍化懸念を背景にWTI原油は69.49ドルまで続落した。この日発表された9月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が47.0と市場予想の48.5や前月の47.9を下回った。また、サービス業PMIも55.4と前月の55.7より低下した。この弱気な結果となった米製造業・サービス業PMIの発表を受けて、米国の景気先行不安によるエネルギー需要の鈍化懸念が連想された。ただ、安値をつけてからのWTI原油は中東情勢の悪化懸念による供給不安が根強いことから、引けにかけて70.70ドル前後まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近11月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
23日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月12月限は、前週末比11.75セント高の413.50セント。
週明けのシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出需要と収穫遅れ懸念によって急反発した。シカゴコーンの12月限は、連日の下落に対する自律反発によって序盤から買いが先行した。その後、強気な米週間輸出検証の発表を受けてシカゴコーンの上昇基調が強まると414.25セントまで買い進まれた。この日発表された米国産トウモロコシの週間輸出検証高は、110万2826トンと市場予想レンジ47万500~90万トンの上限を上回る結果となった。また、上昇局面では、米コーンベルトの降雨によってトウモロコシの収穫遅れ懸念もシカゴコーンの支援材料となった。
シカゴコーン期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi