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【海外商品市況】NY金は史上最高値を更新。NY白金・WTI原油は続伸。
- 2024/09/13
(NY貴金属)
12日のNY金は、急反発。NY金の期近12月限は、前日比38.2ドル高の2580.6ドル、NY白金の期近10月限は、同26.0ドル高の982.2ドル、NY銀の期近9月限は、同117.9セント高の3010.7セント。
昨日のNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に急反発して史上最高値を更新した。NY金の12月限は、序盤に2530ドル台後半から2550ドルまでのレンジで推移した。しかし、その後は米国の利下げ観測と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり、NY金は2588.5ドルまで史上最高値を更新した。この日発表された8月の米生産者物価指数(PPI)は、前年比1.7%上昇と市場予想の1.8%上昇を下回った。コアPPIも同2.4%上昇となり、こちらも市場予想の2.5%上昇より低い結果となった。また、同時刻に発表された新規失業保険申請件数は、23万件となり前週の22万8000件から悪化した。このインフレの落ち着きと労働市場の鈍化を示した経済指標の結果を受けて、市場では来週の米FOMC(連邦公開市場委員会)での利下げ観測が高まり、NY金に買いが入った。更に、為替のドル安・ユーロ高基調の動きも、NY金の上昇を一段と強めた。
NY白金も続伸して、直近の高値を更新した。NY白金の10月限は、序盤に960ドル前後で推移していたが、その後はNY金の急反発と為替のドル安・ユーロ高基調に反応して985.5ドルまで上値水準を切り上げた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近10月限は、前日比1.66ドル高の68.97ドル、北海ブレント原油の期近11月限は、同1.36ドル高の71.97ドル。RBOBガソリンの10月限は、同2.98セント高の192.70セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は、同2.71セント高の211.88セント。
昨日のWTI原油は、米国のハリケーンリスクと為替のドル安基調が支援材料となり続伸した。WTI原油の10月限は、引き続き米メキシコ湾岸地域に発生しているハリケーンリスクを警戒した動きによって序盤から買いが先行した。ハリケーン「フランシーヌ」は11日にルイジアナ州に上陸した。ルイジアナ州を含めメキシコ湾岸地域は、石油精製施設が集積しており、米石油生産の約15%を占めるとされている。今回のハリケーンの接近に備え、メキシコ湾岸地域では石油の約39%と天然ガスのほぼ半分の生産が停止し、生産施設171カ所と掘削リグ3カ所の作業員が避難したと報じられている。その後、為替のドル安基調によってWTI原油の上昇基調が強まると、米国取引時間帯に69.81ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからのWTI原油は、上げ一服の展開となり、引けにかけて69ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
12日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比1.25セント高の406.00セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、続伸した。シカゴコーンの12月限は、米国の農務省が公表した9月の需給報告の結果を受けて一時397.00セントまで急落した。9月の需給報告では、2024~25年度の米国産トウモロコシの1エーカー当たりの単収見通しを前月の183.1ブッシェルから過去最高水準の183.6ブッシェルに引き上げた。また、2024~25年度の米国産トウモロコシの生産予想を前月の151億4700万ブッシェルから151億8600万ブッシェルに上方修正した。この米国産トウモロコシの豊作観測によってシカゴコーンは売られた。しかし、シカゴコーンの急落は一時的な動きとなり、2024~25年度の米国と世界のトウモロコシの期末在庫が下方修正されたことが、相場の下支えになるとシカゴコーンは407セントまで買い戻された。戻り局面では、為替のドル安による割安感もシカゴコーンの支援材料となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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