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【海外商品市況】NY金は、反落。一方、NY白金とWTI原油は急反発。
- 2024/09/12
(NY貴金属)
11日のNY金は、反落。NY金の期近12月限は、前日比0.7ドル安の2542.4ドル、NY白金の期近10月限は、同11.9ドル高の956.2ドル、NY銀の期近9月限は、同31.4セント高の2892.8セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり反落した。NY金の12月限は、序盤に2558.0ドルまで上昇した。しかし、その後は米国の8月消費者物価指数(CPI)の発表をきっかけに、米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調に進むとNY金は2529.0ドルまで反落した。この日発表された8月の米CPIは、前年比2.5%上昇となり市場予想の2.6%上昇を下回り、インフレ鈍化傾向が確認された。ただ、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは同3.2%上昇となり、伸び率は前回から横ばいとなった。この米CPIの結果を受けて、市場では来週の米FOMC(連邦公開市場委員会)で50ベーシスポイントの大幅利下げ観測が後退すると、米長期金利が上昇して為替はドル高・ユーロ安基調に進んだ。ただ、安値をつけてからのNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調が一服したことで、引けにかけて2540ドル台まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は急反発した。NY白金の10月限は、米CPIの発表後に934.0ドルまで下落した。しかし、その後はNYパラジウムの強調地合いと白金の供給不足による需給の引き締まり観測が支援材料となり、NY白金は960.9ドルまで急反発した。ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が公表した四半期報告書によると、2024年の世界の供給不足が従来予想の2倍に膨らむと予想されている。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近10月限は、前日比1.56ドル高の67.31ドル、北海ブレント原油の期近11月限は、同1.42ドル高の70.61ドル。RBOBガソリンの10月限は、同2.72セント高の189.72セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は、同3.37セント高の209.17セント。
昨日のWTI原油は、米国のハリケーンリスクを警戒した動きによって急反発した。WTI原油の10月限は、序盤に為替のドル高基調と米国の原油・石油製品の在庫の増加によって65.63ドルまで下落した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計は、原油在庫が前週比80万バレル増、ガソリン在庫と中間留分在庫はそれぞれ前週比230万バレル増となった。この原油・石油製品の在庫積み増しによって、WTI原油は売られた。しかし、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、その後は米国のハリケーンリスクを警戒した動きによって、WTI原油は67.97ドルまで急反発した。米メキシコ湾で発生しているハリケーン「フランシーヌ」は、11日夕以降に米ルイジアナ州に上陸する見通しとなっている。このハリケーンの上陸に備え、メキシコ湾周辺の石油関連施設は操業を相次いで停止・縮小して、従業員を退避させるなどの措置を取っている。このハリケーンの影響で操業停止の期間が長期化すると、供給混乱が生じるとの警戒感が強まり、WTI原油は買われた。ただ、高値をつけてからのWTI原油は上げ一服の展開となり、引けにかけては67.30ドル台まで上値を切り下げた。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
11日のシカゴコーンは、小幅反発。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比0.50セント高の404.75セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、小幅反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤に407.50セントまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高基調によってドル建てで取引されるシカゴコーンは割高感によって401.25セントまで下落した。ただ、シカゴコーンの下振れは限定的となり、原油価格の上昇に反応して405セントまで買い直された。トウモロコシはエタノールの原料に使用されることから、原油価格の上昇によってエタノール需要の拡大が連想された。
シカゴコーン期近12月限日足
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