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【海外商品市況】NY金は、続伸。一方、NY白金は反落、WTI原油は安値更新。

  • 2024/09/11
  • 田澤

(NY貴金属)
10日のNY金は、続伸。NY金の期近12月限は、前日比10.4ドル高の2543.1ドル、NY白金の期近10月限は、同2.6ドル安の944.3ドル、NY銀の期近9月限は、同3.7セント安の2861.4セント。
昨日のNY金は、引き続き米国の長期金利の低下が支援材料となり続伸した。NY金の12月限は、序盤に11日に発表される8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えた持ち高調整の動きによって2528.9ドルまで売られた。しかし、その後は米長期金利の低下を背景にNY金が買い直される展開になると、米国取引時間帯に2547.5ドルまで続伸した。
一方、NY白金は為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり反落した。NY白金の10月限は、NY金の強調地合いに反応して952.2ドルまで上昇した。しかし、その後は為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、NY白金は割高感によって939.6ドルまで下落した。ただ、安値をつけてからのNY白金は、売り買い交錯する動きにとなり、引けにかけては940ドル台半ばで推移した。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
10日のWTI原油は、急反落。WTI原油の期近10月限は、前日比2.96ドル安の65.75ドル、北海ブレント原油の期近11月限は、同2.65ドル安の69.19ドル。RBOBガソリンの10月限は、同5.04セント安の187.00セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は、同8.14セント安の205.80セント。
昨日のWTI原油は、世界的なエネルギー需要の後退懸念によって急反落すると直近の安値を更新した。WTI原油の10月限は、中国の貿易統計や弱気なOPEC月報の発表を受けて下落基調になると、米国取引時間帯に65.27ドルまで急反落した。この日発表された中国の貿易統計で、同国の8月輸入が0.5%増となり、前回の7.2%増や市場予想の2.0%増を下回った。この低調な輸入を受けて中国の景気減速によるエネルギー需要の後退懸念が台頭した。また、同日に公表されたOPEC月報でも、2024年の世界の石油需要の伸び予想を、日量211万バレル増から203万バレル増に下方修正された。2025年も178万バレル増から174万バレル増に引き下げた。しかし、安値をつけてからのWTI原油は下げ一服の展開になると、引けにかけて66.30ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。

WTI原油期近10月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
10日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比3.00セント安の404.25セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買いが交錯する中、反落した。12日に発表される米国農務省の需給報告では、2024~25年の米国産トウモロコシの単収と生産高見通しは下方修正される予想となっているが、生産高は引き続き過去最大規模とされている。また、米国と世界の期末在庫は若干の下方修正が見込まれている。この売り買い両方の材料が予想されている今回の需給報告を控え、シカゴコーンの12月限は、407.50セントまで上昇した後、403.25セントまで下落した。

シカゴコーン期近12月限日足

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