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【海外商品市況】週末のNY金・NY白金は急反落。WTI原油は安値を更新
- 2024/09/07
(NY貴金属)
6日のNY金は、急反落。NY金の期近12月限は、前日比18.5ドル安の2524.6ドル、NY白金の期近10月限は、同11.6ドル安の918.7ドル、NY銀の期近9月限は、同91.6セント安の2818.3セント。
週末のNY金は、売り買い交錯する動きの中、急反落した。NY金の12月限は、米国の8月雇用統計の発表後に2559.8ドルまで上昇した。注目された8月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比14万2000人増と、市場予想の16万人増を下回った。また、6月と7月の就業者数の伸びは、計8万6000人に下方修正された。一方、失業率は4.2%と前月の4.3%からから0.1%改善された。強弱まちまちな内容となった米雇用統計の発表を受けて、米長期金利は低下してNY金は買われた。しかし、NY金の上昇は一時的な動きとなり、その後は米長期金利が乱高下したことでNY金は2513.9ドルまで崩れた後、2526ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金は、為替のドル・ユーロの乱高下に反応して反落した。NY白金の10月限は、米雇用統計の発表後に為替がドル安・ユーロ高方向の動きによって941.1ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、NY白金は915.8ドルまで急反落した。ただ、引けにかけてのNY白金は、為替のドル高・ユーロ安基調が一服したことで925ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
6日のWTI原油は、5営業日連続の下落。WTI原油の期近10月限は前日比1.48ドル安の67.67ドル、北海ブレント原油の期近11月限は同1.63ドル安の71.06ドル。RBOBガソリンの10月限は同2.98セント安の189.60セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は同5.39セント高の211.50セント。
週末のWTI原油は、エネルギー需要の後退観測が引き続き売り材料となり続落すると、67.17ドルまで直近の安値を更新した。WTI原油の10月限は。序盤に産油国の供給引き締めを背景に70.13ドルまで上昇した。OPECプラスは、5日に10月から実施予定としていた減産幅の縮小を2カ月遅らせて、12月に開始することで合意した。この産油国の供給引き締めによって、WTI原油は買われた。しかし、WTI原油の上昇は一時的な動きとなり、その後は米国や中国をはじめとする世界的な景気減速懸念によるエネルギー需要の後退観測が引き続き売り材料となり、WTI原油は67.17ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、下げ一服の動きとなり、引けにかけては68.10ドル台まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
6日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比4.50セント安の406.25セント。
週末のシカゴコーンは、持ち高調整によって続落した。シカゴコーンの12月限は、米国の好調な輸出需要を背景に416セントまで上昇して直近の高値を更新した。この日発表された2024~25年度の米国産トウモロコシの純成約高が、182万2500トンとなり、予想レンジ70万~140万トンの上限を上回る高い水準となった。しかし、高値をつけてからは、来週発表される米国農務省の需給報告を控え、持ち高調整によるポジション解消の動きから、シカゴコーンは405.50セントまで崩れた。来週に発表される9月の需給報告では、高水準な単収見通しによる豊作観測が予想されている。
シカゴコーン期近12月限日足
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