（貴金属市場）
２３日の金標準は、３営業日連続の下落。金標準の中心限月６月限は前日比４０円安の１万１７１２円。
夜間立会の金標準６月限は、序盤に為替の円安基調によって１万１８０１円まで上昇した。しかし、その後はＮＹ金の値崩れをきっかけに、金標準は１万１６５８円まで続落した。ＮＹ金の１２月限は、為替のドル高・ユーロ安基調と米国の長期金利の上昇が圧迫要因となって２５０６．４ドルまで下落した。
日中立会は、ＮＹ金が２５２７ドル台まで反発すると金標準は１万１７４３円まで下げ幅を縮小したが、その後は為替が円高方向に進み、金標準は１万１６６３円まで売り直された。ただ、金標準の１万１６６０円台までの下落は一時的な動きとなり、円高方向に進んでいた円相場が円安基調に戻ると、金標準は１万１７３２円まで下値を切り上げた。しかし、引けにかけては１万１７１０円台まで下落した。
日中のＮＹ金は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって２５３０ドル台まで反発している。ただ、今晩は日本時間２３時にジャクソンホールでのパウエルＦＲＢ米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）議長の講演が予定され、ＮＹ金はこの講演の内容次第となっている。９月の利下げに関する発言によって、ＮＹ金の波乱の動きが警戒される。金標準も、夜間立会はパウエル米ＦＲＢ議長の講演の内容次第となっていることから、急激な相場の変動に備え臨機応変に対処するのが無難とみたい。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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