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【海外商品市況】NY金は5営業日ぶりの反落。一方、NY白金は反発。WTI原油は4営業日連続の下落。

  • 2024/08/22
  • 田澤

(NY貴金属)
21日のNY金は、5営業日ぶりに反落。NY金の期近12月限は、前日比3.1ドル安の2547.5ドル、NY白金の期近10月限は、同17.7ドル高の973.3ドル、NY銀の期近9月限は、同1.6セント高の2953.5セント。
昨日のNY金は、連日の史上最高値の更新に対する利益確定の売りによって反落した。NY金の12月限は、序盤に2558.0ドルまで上昇したが、その後は米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨の公表を控え、利益確定の売りが台頭するとNY金は米国取引時間帯に2528.2ドルまで崩れた。しかし、NY金の2530ドル割れの動きは一時的な動きとなり、その後は反転すると米FOMC議事要旨の公表後に2557ドル台まで買い直された。日本時間22日3時に公表された米FOMC議事要旨は、大多数の参加者が9月利下げが適切になりそうだと認識していたことが明らかとなった。この米FOMC議事要旨の公表を受けて、市場では9月の利下げ観測が一段と高まると、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調がNY金の支援材料となった。ただ、引けにかけては為替のドル安・ユーロ高基調が一服すると、NY金は2550ドル前後の水準まで反落した。
一方、NY白金は為替のドル安・ユーロ高基調を背景に急反発した。NY白金の10月限は、序盤に955.1ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料になると、NY白金は980.6ドルまで急反発した。上昇局面では、自動車の触媒需要の高まりも買い材料となった。この日、米自動車大手フォード・モーターは電気自動車(EV)需要の伸び悩みなどを理由に、2027年に発売予定していた新型EV車の計画を廃止すると発表した。この発表によってハイブリッド車などの需要の拡大による、白金の触媒需要の高まりが連想された。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
21日のWTI原油は、4営業日連続の下落。WTI原油の期近10月限は前日比1.24ドル安の71.93ドル、北海ブレント原油の期近10月限は同1.15ドル安の76.05ドル。RBOBガソリンの9月限は同5.13セント安の220.50セント、NYヒーティングオイルの期近9月限は同1.35セント安の224.97セント。
昨日のWTI原油は、米国の景気先行き懸念によって直近の安値を更新した。WTI原油の10月限は、為替のドル安基調と米国の原油・石油製品の在庫の減少によって74.16ドルまで上昇した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫が前週比460万バレル減と市場予想の270万バレル減を上回る在庫の取り崩しとなった。ガソリン在庫は同160万バレル減(市場予想90万バレル減)、中間留分在庫は同330万バレル減(市場予想20万バレル減)となり、石油製品も市場予想より減少幅は拡大した。しかし、WTI原油の上昇は一時的な動きとなり、その後は米国の景気先行き不安が台頭すると、WTI原油は71.46ドルまで崩れた。EIAの週間在庫の発表後に公表された米国の雇用統計の年次改定で、非農業部門就業者が81万8000人の大幅な下方修正となり、米景気先行き懸念によるエネルギー需要の鈍化が警戒されWTI原油は売られた。

WTI原油期近10月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
21日のシカゴコーンは、小幅反発。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比0.25セント高の398.25セント。
昨日のシカゴコーンは売り買い交錯する中、小幅反発した。今週から始まったプロファーマー主催のクロップツアーは、20日にネブラスカ州とインディアナ州の調査が行われ、単収が予想平均を上回るとの見方を示した。一方、為替のドル安基調によるシカゴコーンの割安感が台頭した。この売り買い両方の材料がある中、シカゴコーンの12月限は、400.50セントまで上昇した後、396.50セントまで下落した。しかし、引けにかけては399セント前後の水準まで買い直されるなど、売り買いが交錯する動きとなった。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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