（貴金属市場）
２１日の金標準は、反落。金標準の中心限月６月限は前日比３３円安の１万１８２８円。
夜間立会の金標準６月限は、序盤にＮＹ金の急伸によって１万１９３３円まで上昇した。しかし、その後は為替の円高基調が圧迫要因となり１万１７４８円まで反落した。ＮＹ金の１２月限は、米国の長期金利の低下を為替のドル安・ユーロ高基調を背景に２５７０．４ドルまで最高値を更新したが、高値を更新してからは、２１日に公表されるＦＯＭＣの議事要旨（７月３０・３１日開催分）と２３日のパウエル米ＦＲＢ議長の講演を控えた持ち高調整の動きによって２５５０ドル台まで上値を切り下げた。為替は、１ドル＝１４５．１０円台まで円高に進んだ。
日中立会は、為替の円安方向の戻りとＮＹ金が２５５５ドル台まで買い直されると、金標準は１万１８３４円まで下げ幅を縮小した。しかし、引けにかけては為替の円安方向の戻りが一服して、金標準は１万１８２０円台まで下がった。
日中のＮＹ金は、２５５８.０ドルまで続伸している。まだ、米国の利下げ観測がＮＹ金の支援材料となっているが、今晩のＮＹ金は米ＦＯＭＣの議事要旨（７月３０・３１日開催分）の内容次第となっている。引き続きＮＹ金は、米利下げに関する思惑での波乱の展開になると見たい。金標準は、為替の円高基調によって反落する動きとなっているが、夜間立会も円相場の動きによる乱高下に注意したい。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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