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【海外商品市況】週末のNY金・NY白金・WTI原油は、全面安

  • 2024/08/03
  • 田澤

(NY貴金属)
2日のNY金は、急反落。NY金の期近12月限は、前日比11.0ドル安の2469.8ドル、NY白金の期近10月限は、同2.9ドル安の967.6ドル、NY銀の期近9月限は、同8.5セント安の2839.2セント。
週末のNY金は、2522ドル台まで上昇した後、利益確定の売りによって急反落した。NY金の12月限は、序盤に中東情勢の悪化を警戒した動きから買いが先行した。その後、弱気な米国の雇用統計の発表を受けて、NY金は2522.5ドルまで上昇した。この日発表された7月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が、11万4000人増と市場予想の17万5000人増を下回り、前月の17万9000人増から大幅に減少した。失業率は、4.3%と前月の4.1%から2ポイント悪化した。この労働市場の悪化を示す結果となった米雇用統計の発表によって9月の利下げ観測が強まると、米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高に進みNY金は買われた。しかし、NY金の2522ドル台まで上昇は一時的な動きとなり、高値をつけてからは週末要因による持ち高調整と利益確定の売りが台頭して2453.1ドルまで急反落した。ただ、引けにかけてのNY金は、下げ一服の展開から2486ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金は大幅続落した。NY白金の10月限は、NY金と同様に米雇用時計の発表後に984.4ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからのNY白金は週末要因による持ち高調整と利益確定の売りによって961.4ドルまで崩れた。ただ、引けにかけては売り買いが交錯して974ドル台まで戻した後、967ドル前後の水準まで売り直された。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
2日のWTI原油は、大幅続落。WTI原油の期近9月限は前日比2.79ドル安の73.52ドル、北海ブレント原油の期近10月限は同2.71ドル安の76.81ドル。RBOBガソリンの9月限は同8.04セント安の231.76セント、NYヒーティングオイルの期近9月限は同8.79セント安の231.85セント。
週末のWTI原油は、エネルギー消費国となる中国と米国の需要の後退懸念が圧迫要因となり大幅続落した。WTI原油の9月限は、序盤に中国景気の回復遅れによるエネルギー需要の鈍化懸念から売りが先行した。1日に発表された財新による中国の7月製造業購買担当者景況指数(PMI)が、49.8と市場予想の51.5や前月の51.8を下回った。この弱気な経済指標が、引き続きWTI原油の売り材料となった。その後もWTI原油は下落基調を継続して、米雇用統計の発表後に72.97ドルまで直近の安値を更新した。7月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が11万4000人増と市場予想の17万5000人増と前月の17万9000人増を大きく下回った。また、失業率は、4.3%と前月の4.1%から2ポイント悪化した。この労働市場の悪化を示す結果となった米雇用統計の発表によって、米景気の先行き懸念がWTI原油の売り圧力を強めた。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、下げ一服の展開から引けにかけて74.10ドル台まで下げ幅を縮小した。

WTI原油期近9月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
2日のシカゴコーンは、4営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比4.75セント高の403.25セント。
週末のシカゴコーンは、持ち高調整と為替のドル安基調を背景に反発した。シカゴコーンの12月限は、前日の安値更新からの安値拾いの買いと週末要因による持ち高調整の動きによって序盤から買いが先行した。その後、為替のドル安基調による割高感によってシカゴコーンの上昇基調が強まると404.75セントまで反発した。

シカゴコーン期近12月限日足

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