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【貴金属市場】金標準は続伸して、1万2425円まで最高値を更新

  • 2024/07/11
  • 田澤

(貴金属市場)
11日の金標準は、大幅続伸。金標準の中心限月6月限は前日比93円高の1万2415円。
夜間立会の金標準6月限は、NY金の強調地合いと為替の円安基調によって1万2425円まで最高値を更新した。しかし、高値を更新してからの金標準は、NY金が上値を切り下げると1万2350円台まで上げ幅を縮小した。NY金の8月限は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に2393.4ドルまで上昇したが、その後は2377ドル前後まで上値を切り下げた。日中立会の金標準は、序盤に1万2351円まで上げ幅を縮小したが、その後はNY金の上昇によって金標準は1万2422円まで買い直される動きも見せた。
日中のNY金は2387.9ドルまで続伸している。ただ、今晩は6月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定され、NY金は波乱の動きが警戒される。6月の米CPIの事前予想では、CPIが前年比3.1%と前回の3.3%から低下すると見られている。一方、コアCPIは同3.4%と前月と変わらずとなっている。インフレの鈍化を示す内容となれば、米利下げ観測が台頭してNY金は買われる動きが予想されるが、逆の結果となれば急落も警戒される。よって、NY金は、米CPIの結果次第となっている。金標準は、最高値を更新しているが、NY金と同様の米CPIの結果次第で上下に振れるとみて、乱高下に注意したい。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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