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【海外商品市況】NY金・NY白金は反落。一方、WTI原油は小幅続伸
- 2024/06/12
(NY貴金属)
11日のNY金は、小幅反落。NY金の期近8月限は、前日比0.4ドル安の2326.6ドル。NY白金の期近7月限は、同17.8ドル安の958.9ドル。NY銀の期近7月限は、同64.3セント安の2923.1セント。
昨日のNY金は、売り買い交錯する動きの中、清算ベースで小幅反落した。NY金の8月限は、12日に発表される米国の5月消費者物価指数(CPI)やFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利の発表を控えた持ち高調整の動きによって、序盤に2314.5ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは買い拾われる展開となり、米国取引時間帯にNY金は2337.3ドルまで上昇した。ただ、2337ドル台までの上昇は一時的な動きとなり、為替のドル高・ユーロ安基調によってNY金は上値を抑えられると2323ドル台まで上値水準を切り下げた。しかし、NY金の下振れも限定的となり、引けにかけては2333ドル前後の水準まで買い直された。
今晩は、日本時間21時30分に5月の米CPI、13日の早朝3時に米FOMCの政策金利の発表、3時30分にパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)の記者会見が予定されている。よって、NY金の波乱の展開が警戒される。
NY白金は大幅下落。NY白金の7月限は、NY金と同様の12日の米CPIやFOMCを控えた持ち高調整の動きによって序盤から売りが先行した。その後、為替のドル高・ユーロ安基調が強まると、NY白金は954.0ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは下げ一服の展開となり、引けにかけては960ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は小幅続伸。WTI原油の期近7月限は前日比0.16ドル高の77.90ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同0.29ドル高の81.92ドル。RBOBガソリンの7月限は同0.20セント安の240.89セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は同0.66セント高の242.13セント。
昨日のWTI原油は、世界のエネルギー需要の拡大見通しが支援材料となり小幅続伸した。WTI原油の7月限は、前日の大幅上昇に対する持ち高調整の動きによって序盤から売りが先行して、米国取引時間帯に77.22ドルまで下落した。しかし、その後は世界的なエネルギー需要の拡大見通しによって、WTI原油は78.36ドルまで続伸した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による6月の短観見通しで、2024年の世界の石油・液化燃料の需要の伸びを従来の日量90万バレルから同110万バレルまで上方修正した。この世界のエネルギー需要見通しの上方修正が、WTI原油の支援材料となった。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
11日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比2.25セント安の449.50セント。
昨日のシカゴコーンは、12日に発表される米国の需給報告を控えた持ち高調整の動きによって反落した。シカゴコーンの7月限は、米国産トウモロコシの作柄の後退によって序盤は買われる展開となった。10日の引け後に発表された米国産トウモロコシの作柄で、「優」と「良」の合計の割合が全体の74%となり、前週の75%から1ポイント低下した。この米国産トウモロコシの作柄の後退が、シカゴコーンの支援材料となった。その後もシカゴコーンは、堅調地合いを維持して米国取引時間帯に456.25セントまで上値水準を切り上げた。上昇局面では、12日の米農務省の需給報告で、2023~24年度と24~25年度の米国・世界の期末在庫の下方修正されるとの見通しも、シカゴコーンの買い材料となった。しかし、高値をつけてからは、米農務省の需給報告を控えた持ち高調整の動きによって、引けにかけてシカゴコーンは449.00セントまで売られた。米農務省の需給報告の発表は、日本時間13日の深夜1時に予定されている。
シカゴコーン期近7月限日足
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