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【海外商品市況】NY金・NY白金・WTI原油は続伸
- 2024/06/07
(NY貴金属)
6日のNY金は続伸。NY金の期近8月限は、前日比15.4ドル高の2390.9ドル。NY白金の期近7月限は、同11.3ドル高の1011.6ドル。NY銀の期近7月限は、同129.4セント高の3136.7セント。
昨日のNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり2390ドル台まで続伸した。NY金の8月限は、前日の上昇基調を継続して序盤から買いが先行すると2397ドル台まで続伸した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって、NY金は2372.2ドルまで下落した。日本時間6日21時15分に公表されるECB(欧州中央銀行)の利下げ観測によって、為替はドルが買われユーロは売られた。ただ、NY金の下振れは一時的な動きとなり、その後は為替のドル安・ユーロ高基調によって、NY金は2397.8ドルまで続伸した。ECBの政策金利は予想通り0.25%の利下げとなったが、その後に発表された米国の弱気な雇用関連指標によって、米利下げ観測が再燃して為替はドル売り・ユーロ買い基調に進んだ。この日発表された米新規失業保険申請件数が、22万9000件と前週の22万1000件(改定値)から8000件増加して2週連続の悪化となった。今週発表された米雇用動態調査(JOLTS)やADP全米雇用報告も労働市場の悪化を示す内容となっていることから、市場では米利下げ観測が再燃している。今晩は、5月の米雇用統計の発表が予定されている。来週は米FOMC(連邦公開市場委員会)が予定されており、今晩の米雇用統計の結果は米FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策に影響を与えると見られている。よって、今後のNY金の動きを見極める上で、今晩の米雇用統計の結果が注目されている。米雇用統計の発表は日本時間21時30分となっている。
NY白金もNY金と同様に、為替のドル安・ユーロ高基調によって続伸した。NY白金の7月限は、米新規失業保険申請件数の発表前までは、為替のドル高・ユーロ安方向の動きが圧迫要因となって997.2ドルまで下落した。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高基調に進むと、NY白金は1016.0ドルまで続伸した。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
6日のWTI原油は続伸。WTI原油の期近7月限は前日比1.48ドル高の75.55ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同1.46ドル高の79.87ドル。RBOBガソリンの7月限は同4.39セント高の239.75セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は同5.65セント高の235.76セント。
昨日のWTI原油は、引き続き米国のエネルギー需要の拡大期待と為替のドル安基調が支援材料となって75ドル台まで続伸した。WTI原油の7月限は、序盤に為替のドル高方向の動きによって74.06ドルまで下落した。しかし、その後は弱気な米新規失業保険申請件数の発表をきっかけにWTI原油は上昇基調に転換するとした。今週発表された米雇用動態調査(JOLTS)やADP全米雇用報告に続き、弱気な結果となった新規失業保険申請件数によって、市場では米国の利下げ観測が再燃している。米国の利下げによる景気改善から同国のエネルギー需要の拡大が連想され、WTI原油は買われた。また、為替のドル安基調による割安感もWTI原油の支援材料となった。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
6日のシカゴコーンは、急反発。シカゴコーンの期近7月限は、前日比12.75セント高の452.00セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出需要の拡大によって8営業日ぶりに上昇した。シカゴコーンの7月限は、序盤から買いが先行する展開となり、その後米国取引時間帯に上げ幅を拡大すると453.25セントまで急伸した。この日発表された米国の週間輸出成約高で、2024年度の純成約高が118万0900トンと予想レンジ60万~120万トンの上限に近い結果となった。この米国産トウモロコシの輸出需要の拡大が、シカゴコーンの上値水準を切り上げた。また、為替のドル安基調による割安感もシカゴコーンの支援材料となった。
シカゴコーン期近7月限日足
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