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【海外商品市況】NY金・NY白金・WTI原油は反発
- 2024/06/06
(NY貴金属)
5日のNY金は急反発。NY金の期近8月限は、前日比28.1ドル高の2375.5ドル。NY白金の期近7月限は、同4.4ドル高の1000.3ドル。NY銀の期近7月限は、同45.6セント高の3007.3セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下を背景に2377ドル台まで急反発した。NY金の8月限は、前日の安値からの戻り基調を継続して、序盤から買いが先行すると2360ドル台まで急反発した。その後のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり2347ドル台まで下押ししたが、米国取引時間帯に米長期金利の低下すると、NY金は2377.6ドルまで急伸した。米長期金利の低下は、雇用関連指標の弱気な結果が要因となった。この日発表された5月のADP全米雇用者数は、非農業部門の就業者数が前月比15万2000人増と市場予想の17万5000人増を下回り、前月の19万2000人増から大幅な減少となった。この弱気なADP全米雇用者数の発表を受けて、市場では米利下げ観測が再燃して米長期金利は低下した。また、NY金の上昇局面では、各国の中央銀行の購入も支援材料となった。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が公表したリポートによると、4月の中央銀行による金の純購入量は33トンとなった。このうち、トルコ・カザフスタン・インドなど8カ国の中銀が1トン以上を購入して、最大はトルコ中銀の8トンとなっている。
NY白金は、NY金の上昇に反応して3営業日ぶりに反発した。NY白金の7月限は、欧州取引時間帯に連日の下落に対する自律反発やNY金の強調地合いに引っ張られ1007.0ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調によって988.8ドルまで崩れた。ただ、NY白金の下振れは一時的な動きとなり、その後はNY金の強調地合いが再び支援材料になると、NY白金は1004ドル前後まで買い直された。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
5日のWTI原油は反発。WTI原油の期近7月限は前日比0.82ドル高の74.07ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同0.89ドル高の78.41ドル。RBOBガソリンの7月限は同0.41セント高の235.36セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は同1.52セント高の230.11セント。
昨日のWTI原油は、米国のエネルギー需要の拡大期待によって反発した。WTI原油の7月限は、前日の安値からの戻り基調を継続して、序盤から買いが先行すると73.80ドル台まで反発した。しかし、その後、米国の弱気な週間在庫統計の発表を受けて、WTI原油は72.90ドル台まで崩れた。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫が前週比120万バレル増と市場予想の230万バレル減に反した結果となった。ガソリン在庫は、同210万バレルと市場予想の200万バレル増を上回った。この原油やガソリン在庫の積み増しが、WTI原油の圧迫要因となった。ただ、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、その後は米利下げ観測による同国の経済成長の期待からエネルギー需要の拡大が連想され、WTI原油は74.33ドルまで買い進まれた。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
5日のシカゴコーンは、7営業日連続の下落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比3.25セント安の439.25セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き米国の良好な作柄状況が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの7月限は、前日に発表された米コーンベルトの良好な作柄状況によって、序盤から売りが先行して440セント台まで続落した。その後は、メキシコの天候リスクを背景に米国産トウモロコシの輸出需要の拡大期待から、シカゴコーンは444.25セントまで反発した。しかし、シカゴコーンの反発は一時的な動きとなり、再び軟調地合いに戻ると438.25セントまで直近の安値を更新した。
シカゴコーン期近7月限日足
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