（貴金属市場）
５日の金標準は、急反落。金標準の中心限月４月限は前日比９６円安の１万１７１５円。
夜間立会の金標準４月限は、ＮＹ金の下落と為替の円高基調によって１万１５６８円まで急落したが、その後は１万１６１０円台まで下げ幅を縮小した。ＮＹ金の８月限は、為替のドル高・ユーロ安方向の動きが圧迫要因となり一時２３３５ドル台まで下落した。日中立会は、為替が円安方向に戻りＮＹ金が２３６０ドル台まで反発すると、金標準は１万１７４５円まで下げ幅を縮小した。しかし、その後は戻り一巡の動きとなり、引けにかけて１万１７１５円まで売り直された。
日中のＮＹ金は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって２３６１．５ドルまで上昇している。ロウソク足は、先週から連日上げ下げを繰り返す展開となっており、２３００ドル台半ばを中心としたレンジの動きを継続している。前日は下落したことによって、本日はこのまま反発した動きが予想される。ただ、上値は先週２３８０ドル台で上げ一服の展開が続いていることから、目先はこのレンジ内の高値近辺で上げ止まるか注目したい。金標準は、夜間立会の安値から大幅に戻りを見せているが、ＮＹ金の上値の重い動きを踏まえると１万１７００円台で戻りが一巡する動きが警戒される。ＮＹ金と金標準は、明日のＥＣＢ（欧州中央銀行）の政策金利の発表と週末の米雇用統計の発表を控え、引き続き思惑による乱高下の動きに注意したい。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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