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【海外商品市況】NY金は急反落、NY白金とWTI原油は続落
- 2024/06/05
(NY貴金属)
4日のNY金は急反落。NY金の期近8月限は、前日比21.9ドル安の2347.4ドル。NY白金の期近7月限は、同26.9ドル安の995.9ドル。NY銀の期近7月限は、同116.7セント安の2961.7セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に急反落した。NY金の8月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調が圧迫要因になると売りが先行して、米国取引時間帯に2335.1ドルまで売り込まれた。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が一服して、ドル安・ユーロ安方向に戻ると、NY金は2348ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。この日発表された米国の4月雇用動態調査(JOLTS)の非農業部門求人数が、805万9000人と前月(改定値)と市場予想の835万5000人を下回った。この労働市場の鈍化傾向を示す内容となったJOLTSの発表を受けて、米長期金利が低下して、為替がドル安・ユーロ高方向に戻した。
NY白金は大幅続落して1000ドル割れとなった。NY白金の7月限もNY金と同様に、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり序盤から売りが先行して、米国取引時間帯に993.7ドルまで大幅続落した。しかし、安値をつけてからは下げ一服の展開となり、引けにかけて1000ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
4日のWTI原油は続落。WTI原油の期近7月限は前日比0.97ドル安の73.25ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.84ドル安の77.52ドル。RBOBガソリンの6月限は同1.39セント安の234.95セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は同1.03セント安の228.59セント。
昨日のWTI原油は、引き続き需給の緩み観測が圧迫要因となり続落した。6月2日のOPECプラスで、8か国による自主減産を段階的に縮小することが決まった。これを受けWTI原油の7月限は、需給の緩み観測によって週明けから下落基調となり、4日も序盤から売りが先行すると欧州取引時間帯に72.48ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、安値をつけてからは連日の大幅安に対する自律反発や安値拾いの買いによってその後73.60ドル台まで戻りを見せた。ただ、WTI原油の戻りは一時的な動きとなり、引けにかけては72.80ドル台まで売り直された。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
4日のシカゴコーンは6営業日連続の下落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比1.00セント安の442.00セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、続落した。シカゴコーンの7月限は、米国産トウモロコシの良好な作柄を背景に439.00セントまで下値水準を切り下げた。この日発表された米コーンベルトの作柄が、「優」・「良」の合計で75%となり5年平均の64%を大きく上回った。また、作付け進捗率は、91%まで上昇して5年平均の89%より高い水準となった。この米コーンベルトの良好な生育・作柄状況がシカゴコーンの圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからは、米国産トウモロコシの輸出需要の拡大期待によって、シカゴコーンは448.25セントまで急反発した。現在メキシコでは猛暑や干ばつによってトウモロコシの被害が懸念されている。この影響によって、メキシコ向けの米国産トウモロコシの輸出需要の拡大が期待されている。ただ、シカゴコーンの反発は一時的な動きとなり、引けにかけては442セント前後の水準まで売り直された。
シカゴコーン期近7月限日足
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