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【貴金属市場】金標準は反発して1万1810円台を回復

  • 2024/06/04
  • 田澤

(貴金属市場)
4日の金標準は、急反発。金標準の中心限月4月限は前日比56円高の1万1812円。
夜間立会の金標準4月限は、NY金の急伸を背景に1万1846円まで急反発した。しかし、夜間立会の高値をつけてからは、為替の円高基調によって1万1830円前後の水準まで上げ幅を縮小した。NY金の8月限は、弱気な結果となった米国の5月ISM製造業購買担当者景況指数(PMI)をきっかけに、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調の動きが支援材料となり2375.5ドルまで急伸した。日中立会は、NY金の堅調地合いと為替の円安方向の戻りによって、金標準は1万1857円まで上げ幅を拡大した。しかし、日中の高値を更新してからは、NY金の上げ一服によって金標準は1万1812円まで上値水準を切り下げた。
日中のNY金は2370ドルを挟んだ動きとなっている。前日の支援材料となった米長期金利の低下は一巡して、為替のドル安・ユーロ高基調は一服している。よって、NY金も前日の高値より若干上値水準を切り下げている。目先は、6日のECB(欧州中央銀行)理事会のよる政策金利の発表が注目されていることから、今後のNY金は思惑による乱高下に注意したい。金標準は、日中に1万1850円台まで上昇している。先週から1万1700円台から1万1900円台のレンジ内で上げ下げを繰り返す展開を継続しており、本日は上昇しているため目先の下振れが警戒される。ただ、下値は1万1750円前後の水準で下げ止まる動きとなっていることから、下振れは限定的と見たい。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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