（ＮＹ貴金属）
３日のＮＹ金は急反発。ＮＹ金の期近８月限は、前週末比２３．５ドル高の２３６９．３ドル。ＮＹ白金の期近７月限は、同４．０ドル高の１０４２．０ドル。ＮＹ銀の期近７月限は、同３４．４セント高の３０７８．４セント。
週明けのＮＹ金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり急反発した。ＮＹ金の８月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって２３３４．８ドルまで下落した。しかし、その後は米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に、ＮＹ金は上昇に転換すると２３７５．５ドルまで急反発した。この日発表された５月の米ＩＳＭ製造業購買担当者景況指数（ＰＭＩ）が４８．７と市場予想の４９．６や前回の４９．２を下回る結果となった。この弱気な米経済指標によって、市場では年内利下げ観測が再燃すると米長期金利が低下して為替はドル安・ユーロ高基調に進んだ。
一方、ＮＹ白金は急反落した。ＮＹ白金の７月限は、序盤に１０５５．８ドルまで上昇した。しかし、その後は利益確定の売りが膨らむと、ＮＹ白金は米国取引時間帯に１０２０．６ドルまで急反落した。下落局面で、為替のドル安・ユーロ高基調やＮＹ金の上昇は支援材料にならなった。ただ、安値をつけてからのＮＹ白金は、下げ一服の展開となり、引けにかけて１０２５ドル前後まで下げ幅を縮小した。

ＮＹ金8月限日足

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ＮＹ白金７月限日足

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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
３日のＷＴＩ原油は大幅続落。ＷＴＩ原油の期近７月限は前週末比２．７７ドル安の７４．２２ドル、北海ブレント原油の期近７月限は同２．７５ドル安の７８．３６ドル。ＲＢＯＢガソリンの６月限は同８．１８セント安の２３３．５６セント、ＮＹヒーティングオイルの期近６月限は同８．８０セント安の２２９．６２セント。
週明けのＷＴＩ原油は、ＯＰＥＣプラスの自主減産の段階的な縮小方針が圧迫要因となって大幅続落した。６月２日に開催されたＯＰＥＣプラスの閣僚級会合で、協調減産は２０２５年末まで延長することで合意された。また、今月末までの期限となっていた８か国による自主減産は、２０２４年９月末までの延長となった。ただ、１０月以降からの自主減産に関しては、減産規模を縮小する時間的枠組みや２０２５年１月まで日量約７５万バレルの供給増加が認められた。更に、２０２５年の国別の生産枠では、ＵＡＥ（アラブ首長国連邦）が日量３０万バレル、ロシアが同１２万１０００バレル、ナイジェリアが同１２万バレル、引き上げられた。このＯＰＥＣプラスの結果を受けて、市場では需給の緩み観測が台頭して、ＷＴＩ原油の７月限は７３．９８ドルまで売り込まれた。

ＷＴＩ原油期近７月限日足

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（ＣＢＯＴコーン）
３日のシカゴコーンは５営業日連続の下落。シカゴコーンの期近７月限は、前週末比３．２５セント安の４４３．００セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する中、続落した。シカゴコーンの７月限は、先週からの軟調地合いを継続して序盤に４４３セント台まで続落した。しかし、その後は為替のドル安基調による割安感によってシカゴコーンは４４９．００セントまで反発した。ただ、シカゴコーンの反発は一時的な動きとなり、米国の良好なトウモロコシの作柄予想が圧迫要因になると、シカゴコーンは４３９．００セントまで直近の安値を更新した。４日の取引終了後に発表される米コーンベルトの作柄予想で、「優」と「良」の合計が全体の７０％になると予想されている。予想レンジは５８～７９％となっており、予想レンジの上限に近い水準となっていることが、シカゴコーンの圧迫要因となった。しかし、引けにかけては下げ一服の展開から４４３セント前後まで下げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近７月限日足

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