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【石油市場】ドバイ原油は3営業日連続の下落

  • 2024/06/03
  • 田澤

(石油市場)
3日のドバイ原油は、3営業日連続の下落。ドバイ原油の10月限は前週末比650円安の7万7100円。
先週末の夜間立会のドバイ原油10月限は、WTI原油の上昇によって7万8420円まで上昇した。しかし、夜間立会の高値をつけてからは、WTI原油の値崩れを背景に7万7000円まで続落した。WTI原油の7月限は、序盤に為替のドル安方向の動きが支援材料となり78.62ドルまで反発したが、その後は為替のドル高方向の戻りによって76.67ドルまで崩れた。週明けの日中立会は、WTI原油が76.30ドル台まで下値水準を切り下げ、ドバイ原油は7万6930円まで日中の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、WTI原油が77.50ドル台まで反発するとドバイ原油は7万7860円まで買い直された。ただ、ドバイ原油のプラス圏の動きは一時的となり、WTI原油が再び77ドル割れまで売られると、ドバイ原油は7万7100円まで下落した。
週明けのWTI原油は77ドルを挟んだ動きとなっている。6月2日に開催されたOPCEプラスの閣僚級会合では、現状の日量366万バレルの協調減産を2025年末までの延長で合意となった。一方、8か国による日量約220万バレルの自主減産は2024年年9月末まで延長となったが、10月以降は段階的に縮小する見通しも示された。このOPECプラスの閣僚会合の結果を受けて、WTI原油は売り買い交錯する展開となっている。ドバイ原油は、為替は円安方向に進んでいる中、WTI原油の不安定な動きによって。7万7000円割れまで下値水準を切り下げている。まだ、WTI原油の下振れが警戒されることから、ドバイ原油の軟調地合いが続くと見たい。目先は2024年5月27日の安値7万6050円を試す動きになるか注目したい。

ドバイ原油の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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