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【海外商品市況】週末のNY金は、利益確定の売りが膨らみ急反落
- 2024/06/01
(NY貴金属)
31日のNY金は急反落。NY金の期近8月限は、前日比20.7ドル安の2345.8ドル。NY白金の期近7月限は、同4.0ドル高の1042.0ドル。NY銀の期近7月限は、同109.4セント安の3044.0セント。
週末のNY金は、利益確定の売りによって急反落した。NY金の8月限は、米国の個人消費支出(PCE)物価指数の発表後に2381.2ドルまで急伸した。注目された4月の米PCE物価指数は、前年比2.7%上昇とインフレの伸び率は前月と横ばいとなり市場予想と一致した。コア米PCE物価指数も同2.8%上昇となり前月と変わらすとなった。市場が警戒していたほどインフレ圧力が高まっていないかった米PCE物価指数を受けて、米国の長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高基調になると、NY金は買われた。しかし、NY金の2380ドル台の急伸は一時的な動きとなり、その後は為替のドル高・ユーロ安方向への戻りをきっかけに、NY金は週末要因による利益確定の売りが膨らみ2341.1ドルまで急反落した。ただ、安値をつけてからのNY金は、下げ一服の展開から引けにかけて2347ドル前後まで下げ幅を縮小した。
一方、NY白金は売り買い交錯する中、反発した。NY白金の7月限は、米PCE物価指数の発表後に為替のドル安・ユーロ高基調を背景に1058.3ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安方向の戻りから1026.2ドルまで崩れた。ただ、NY白金は連日の下落による持ち高調整の動きによって、引けにかけては1045ドル前後まで買い戻され3営業日ぶりの反発となった。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
31日のWTI原油は3営業日連続の下落。WTI原油の期近7月限は前日比0.92ドル安の76.99ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.24ドル安の81.62ドル。RBOBガソリンの6月限は同2.14セント高の242.60セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は同0.58セント安の236.36セント。
週末のWTI原油は、売り買い交錯する中、続落した。WTI原油の7月限は、序盤に6月2日に開催されるOPECプラスの閣僚級会合を控えた様子見の展開から77ドル台後半で推移した。しかし、その後は米PCE物価指数の発表後に為替がドル安基調に進むとWTI原油は割安感によって買われ78.62ドルまで反発した。ただ、WTI原油の反発は一時的な動きとなり、ドル安基調となっていた為替がドル高方向に戻りを見せると、WTI原油は売られる展開となり76.67ドルまで崩れた。その後は為替のドル高方向の動きが一服すると、WTI原油は引けにかけて77ドル台前半まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
31日のシカゴコーンは4営業日連続の下落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比2.50セント安の446.25セント。
週末のシカゴコーンは、週末要因による持ち高調整と小麦価格の下落を背景に続落した。シカゴコーンの7月限は、序盤に為替のドル安基調による割安感から453.75セントまで反発した。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、為替のドル高方向の戻りと週末要因による持ち高調整によって売られる展開になると、引けにかけて445.50セントまで下値水準を切り下げた。下落局面では小麦価格の下落も圧迫要因となった。
シカゴコーン期近7月限日足
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