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【海外商品市況】NY金・NY白金・WTI原油は急反落
- 2024/05/30
(NY貴金属)
29日のNY金は急反落。NY金の期近6月限は、前日比15.3ドル安の2341.2ドル。NY白金の期近7月限は、同18.9ドル安の1047.9ドル。NY銀の期近7月限は、同23.6セント高の3237.3セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調と米国の長期金利の上昇が圧迫要因となり急反落した。NY金の6月限は、序盤に2363.7ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは為替のドル高・ユーロ安基調を背景に上値水準を切り下げる展開となった。その後、欧州取引時間帯から為替のドル高・ユーロ安基調が強まり、米国取引時間帯に米長期金利が上昇すると、NY金は2334.2ドルまで急反落した。安値をつけてからのNY金は、31日に発表される米国の個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えた持ち高調整によって2347ドル台まで戻りを見せたが、引けにかけては為替のドル高・ユーロ安基調に押され2336ドル台まで売り直された。
NY白金は3営業日ぶりの下落。NY白金の7月限は、序盤に1071.9ドルまで上昇したが、その後はNY金と同様に為替のドル高・ユーロ安基調を背景に1043.2ドルまで崩れた。安値をつけてからのNY白金は、1052ドル台まで一時的な戻りを見せたが、引けにかけて為替のドル高・ユーロ安基調に押され1045ドル前後まで売り直された。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
29日のWTI原油は3営業日ぶりに反落。WTI原油の期近7月限は前日比0.60ドル安の79.23ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.62ドル安の83.60ドル。RBOBガソリンの6月限は同4.46セント安の246.44セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は同2.80セント安の243.70セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、反落した。WTI原油の7月限は、序盤に米国のドライブシーズンによる需要の拡大期待とOPECプラスの自主減産の延長による供給引締め観測によって80.62ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高基調と米長期金利の上昇をきっかけに、WTI原油は78.99ドルまで急落した。ここ最近の米FRB(連邦準備制度理事会)高官らによるタカ派的な発言によって米利下げ後退観測が高まり、この日為替はドル高基調に進み米長期金利は上昇した。市場では米国の高金利が続くことで、同国の景気先行き懸念が台頭してエネルギー需要の鈍化が警戒されるため、WTI原油は売られた。ただ、安値をつけてからは、下げ一服の展開となり、引けにかけては79.30ドル前後まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
29日のシカゴコーンは続落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比7.25セント安の455.25セント。
昨日のシカゴコーンは、米国の作付け進捗率の上昇と小麦相場の下落によって続落した。シカゴコーンの7月限は、米のコーンベルトの作付け進捗率が平年以上となったことが圧迫要因となり序盤から売り先行した。シカゴ市場の引け後に発表された米コーンベルトの作付け進捗率は、前週の70%から83%に上昇して、5年平均82%を上回った。この平年を上回る結果となったことで、作付け面積の拡大がシカゴコーンの圧迫要因となった。その後もシカゴコーンは軟調地合いを継続して、米国取引時間帯に小麦価格の下落と為替のドル高基調によって売り圧力が強まり454.25セントまで続落した。
シカゴコーン期近7月限日足
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