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【海外商品市況】NY金は大幅続落して、2330ドル割れまで下落
- 2024/05/24
(NY貴金属)
23日のNY金は大幅続落。NY金の期近6月限は、前日比55.7ドル安の2337.2ドル。NY白金の期近7月限は、同19.3ドル安の1030.4ドル。NY銀の期近7月限は、同104.1セント安の3045.5セント。
昨日のNY金は、米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調を背景に大幅続落した。NY金の6月限は、前日からの下落基調を継続して序盤から売りが先行した。その後、米国の製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値の発表後に米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、NY金は下落基調を強め2328.1ドルまで下値水準を切り下げた。この日発表された5月の米製造業PMI速報値は、50.9と前月の50.0から上昇して市場予想の50.0も上回った。また、サービス業PMI速報値も54.8と前月51.3と市場予想の51.3より高い結果となった。総合PMI速報値も前回と市場予想より強い内容となった。この力強い景気動向を示す結果となった米製造業PMIの発表を受けて、市場では利下げ後退観測が強まり米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調の要因となった。
NY白金は4営業日連続の下落。NY白金の7月限もNY金と同様に、前日の下落基調を継続して序盤から売りが先行すると1026.8ドルまで崩れた。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって、NY白金は出直りの展開となり1053.0ドルまで反発した。この日発表されたドイツとユーロ圏の5月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想や前月より高い結果となり、為替がドル安・ユーロ高方向に進んだ。ただ、NY白金の1053.0ドルまでの反発は一時的となり、米国の製造業PMIの発表後に為替がドル高・ユーロ安基調に戻ると、NY白金は1026.0ドルまで売り込まれた。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
23日のWTI原油は4営業日連続の下落。WTI原油の期近7月限は前日比0.70ドル安の76.87ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.54ドル安の81.36ドル。RBOBガソリンの6月限は同0.16セント高の246.94セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は同2.00セント安の241.18セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、為替のドル高基調が圧迫要因となり続落した。WTI原油の7月限は、序盤に76.80ドル台まで続落したが、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の動きをきっかけに、WTI原油は78.66ドルまで反発した。この日発表されたドイツとユーロ圏の製造業PMIが、市場予想や前月より高い結果となったことで、為替はドル安・ユーロ高方向に進んだ。ただ、WTI原油の反発は一時的な動きとなり、その後発表された米国の製造業PMIが強気な内容になると、為替がドル高・ユーロ安基調に戻り、WTI原油は76.43ドルまで下値水準を切り下げた。下落局面では、米国の利下げ後退観測が高まりエネルギー需要の鈍化が連想されWTI原油の売り圧力は強まった。ただ、引けにかけては、為替のドル高・ユーロ安基調が一服したことで、WTI原油は76.90ドル台まで戻りを見せた。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
23日のシカゴコーンは続伸。シカゴコーンの期近7月限は、前日比2.75セント高の464.00セント。
昨日のシカゴコーンは、天候リスクを警戒した動きによって続伸した。シカゴコーンの7月限は、序盤に458.50セントまで下落した。しかし、その後は天候リスクを警戒した動きによって買われる展開になると、米国取引時間帯にシカゴコーンは467.25セントまで続伸した。5月初旬から中旬にかけて、ブラジル南部を襲った洪水被害による作物への被害が懸念されている中、トウモロコシの主産地2週が干ばつの影響により2期作目の生産高の減少が警戒されている。また、米国のコーンベルトでは、週末にかけて降雨予報による作付け遅れが懸念されている。このブラジルと米国の天候リスクがシカゴコーンの買い材料となった。上昇局面では、家畜の飼料としてトウモロコシ需要の拡大期待も、引き続き支援材料となった。世界的な小麦価格の上昇によって、トウモロコシの飼料用需要が期待されている。ただ、高値をつけてからは、為替のドル高基調によってシカゴコーンは上値を抑えられ、引けにかけて464セント前後まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近7月限日足
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