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【海外商品市況】週末のNY金は2427ドル台まで急騰。NY白金とWTI原油は続伸
- 2024/05/18
(NY貴金属)
17日のNY金は急騰。NY金の期近6月限は、前日比31.9ドル高の2417.4ドル。NY白金の期近7月限は、同18.7ドル高の1090.0ドル。NY銀の期近7月限は、同138.3セント高の3125.9セント。
週末のNY金は、需要の拡大期待と為替のドル安・ユーロ高基調によって2427ドル台まで急騰した。NY金の6月限は、序盤にプラス圏とマイナス圏を行き来する揉み合いの展開となった。その後、中国の金需要の拡大期待よってNY金は徐々に買われる展開となり、米国取引時間帯に為替がドル安・ユーロ高基調進むと、NY金は2427.4ドルまで急騰した。この日発表された中国の4月鉱工業生産が、6.7%と前回の4.5%から上昇して市場予想の5.5%を大きく上回った。また、中国政府は売れ残った一部の住宅在庫を地方政府が買い取ることを認めたほか、住宅ローン規制を緩和するとして不振が続く不動産セクターのテコ入れ策を行った。この中国の景気刺激対策を受けて、市場では同国の景気回復による金需要の拡大が期待されNY金は買われる展開となった。
NY白金は7営業日連続で上昇した。NY白金の7月限もNY金と同様に序盤は売り買いが交錯する動きとなった。しかし、米国取引時間帯からNY金の上昇に反応して買い進まれ、その後は為替のドル安・ユーロ高基調によってNY白金は1100.5ドルまで高値更新した。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は3営業日連続で上昇。WTI原油の期近6月限は前日比0.83ドル高の80.06ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.71ドル高の83.98ドル。RBOBガソリンの6月限は同3.64セント高の257.42セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は同4.26セント高の248.63セント。
週末のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって80ドル台まで続伸した。WTI原油の6月限は、序盤に中国のエネルギー需要の拡大期待によって買われる展開となり79.60ドル台まで上昇した。この日発表された中国の4月鉱工業生産が強気な結果となったほか、中国政府の景気刺激策がWTI原油の買い材料となった。しかし、その後のWTI原油は、為替がドル高・ユーロ安方向に進むと79.00ドルまで下落した。ただ、WTI原油の下振れは一時的となり、米国取引時間帯に入ると需給の引き締まり観測と為替のドル安・ユーロ高基調によって、WTI原油は80.14ドルまで上昇した。この日ロシア政府は、ウクライナのドローン攻撃によって黒海沿岸のトゥアプセ製油所で火災が発生したと公表した。ロシアとウクライナの戦闘の激化によって、ロシアの供給不安が警戒された。中国の需要拡大期待とロシアの供給不安による需給の引き締まり観測が、WTI原油の支援材料となった。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
17日のシカゴコーンは4営業日連続の下落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比4.50セント安の452.50セント。
週末のシカゴコーンは、米国の天候リスクの後退が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの7月限は、序盤に460.50セントまで反発した。しかし、シカゴコーンの反発は一時的となり、その後は米コーンベルトの天候リスクの後退によって451.00セントまで下値水準を切り下げた。米コーンベルトでは、週末にかけて乾燥した天候となり作付け進展が期待された。この作付け進展による生産高の拡大観測が、シカゴコーンの圧迫要因となった。
シカゴコーン期近7月限日足
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