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【貴金属市場】金標準は、1万1949円まで急反発
- 2024/05/17
(貴金属市場)
17日の金標準は、急反発。金標準の中心限月4月限は前日比92円高の1万1949円。
夜間立会の金標準4月限は、NY金の軟調地合いの中、為替の円安基調が支援材料となって1万1910円まで反発した。NY金の6月限は、為替のドル高・ユーロ安方向の動きと米国の長期金利の上昇をきっかけに2375.2ドルまで下落した。日中立会は、NY金が2385ドル台まで反発すると、金標準は為替の一段の円安方向の動きもあって1万1948円まで上げ幅を拡大した。しかし、高値をつけてからは、NY金が2378ドル台まで売り直され、金標準は1万1913円まで上値水準を切り下げた。ただ、金標準の1万1910円台までの下振れは一時的となり、NY金が2386ドル台まで上昇すると金標準は1万1949円まで日中の高値を更新した。
日中のNY金は、前日の安値から戻りを見せているが、プラス圏とマイナス圏の間で揉み合う展開となっている。先日の4月の米消費者物価指数(CPI)発表後から早期利下げ観測が台頭してNY金は買われていたが、前日の米FRB(連邦準備制度理事会)高官らの早期利下げに対する消極的な発言によってNY金は上値を抑えられる動きとなっている。前日の圧迫要因となった米長期金利と為替のドル/ユーロは、米長期金利が高止まりして為替はドル高・ユーロ安基調を継続している。よって、まだNY金の下振れが懸念される。金標準は、日中に為替の円安基調によって1万1949円まで急反発している。円相場が円安基調を継続していることから、今後も金標準の支援材料になると見て、1万1900円台での動きが続くと見たい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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