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【海外商品市況】米国の年内利下げ観測の拡大によってNY金・NY白金は大幅続伸
- 2024/05/16
(NY貴金属)
15日のNY金は大幅続伸。NY金の期近6月限は、前日比35.0ドル高の2394.9ドル。NY白金の期近7月限は、同25.5ドル高の1070.1ドル。NY銀の期近7月限は、同102.7セント高の2972.9セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となって大幅続伸した。NY金の6月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって買いが先行した。その後、4月の米消費者物価指数(CPI)の発表後に米長期金利の低下と為替の一段のドル安・ユーロ高基調の動きによって、NY金は2396.1ドルまで大幅続伸した。この日発表された4月の米CPIは、前年比3.4%上昇と市場予想と一致して、前月の3.5%上昇から低下した。コアCPIも3.6%上昇と市場予想通りとなり、前月の3.8%上昇を下回った。このインフレの鈍化を示す内容となった米CPIを受けて、市場では米国の年内利下げ観測が拡大して、米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高基調が強まった。
NY白金も、引き続き為替のドル安・ユーロ高基調を背景に大幅続伸した。NY白金の7月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって1069ドル台まで続伸した。しかし、その後は米CPIの発表を控えた持ち高調整の動きによって1050.0ドル台まで上値水準を切り下げた。ただ、NY白金の下振れは限定的となり、米CPIの発表後に為替のドル安・ユーロ高基調が一段と強まると、NY白金は1078.4ドルまで高値を更新した。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
15日のWTI原油は反発。WTI原油の期近6月限は前日比0.61ドル高の78.63ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.37ドル高の82.75ドル。RBOBガソリンの6月限は同3.72セント高の249.68セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は同0.31セント高の242.31セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、反発した。WTI原油の6月限は、欧州取引時間帯に発表されたIEA(国際エネルギー機関)の弱気となった月報をきっかけに76.70ドルまで下落した。この日発表されたIEAの月報で、2024年の石油需要の伸びを前回の日量124万バレル増から同110万バレル増に下方修正した。前日に公表されたOPEC(石油輸出国機構)月報は、日量225万バレル増と予測は据え置となっていたが、この弱気なIEAの需要見通しがWTI原油の売り材料となった。しかし、安値をつけてからは、4月の米CPIの結果を受けて年内米利下げ観測が拡大すると、米経済成長の期待によるエネルギー需要の拡大が連想され、WTI原油は買われる展開から78.92ドルまで急反発した。上昇局面では、為替のドル安基調による割安感と米国の原油在庫の減少が支援材料となった。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計は、原油在庫が前週比250万バレル減と市場予想の50万バレル減より大幅な在庫の取り崩しとなった。この米原油在庫の減少による需給の引き締まり観測がWTI原油の上昇基調を一段と強めた。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
15日のシカゴコーンは続落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比5.00セント安の462.50セント。
昨日のシカゴコーンは、米国の天候リスクの後退が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの7月限は、為替のドル安基調を背景に473.25セントまで反発した。しかし、その後は米コーンベルトの天候リスクの後退によって売り直されると461.50セントまで続落した。米コーンベルトの中西部の天候が乾燥するとの予報によって、トウモロコシの作付け進展がシカゴコーンの圧迫要因となった。先日に公表された米コーンベルトの作付け進捗率は、5年平均の54%を下回っているが49%と市場予想と一致していた。また、エタノール在庫の増加も売り材料となった。EIAの週報によるとエタノール生産高と在庫が増加を記録している。エタノールの在庫の積み増しは、消費が予想より少なかったことを示している。
シカゴコーン期近7月限日足
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