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【海外商品市況】ＮＹ金は３営業日ぶりに反発、ＮＹ白金は直近の高値を更新、ＷＴＩ原油は続伸
- 2024/05/10
（ＮＹ貴金属）
９日のＮＹ金は、３営業日ぶりに反発。ＮＹ金の期近６月限は、前日比１．８ドル高の２３４０．３ドル。ＮＹ白金の期近７月限は、同６．２ドル高の９９０．８ドル。ＮＹ銀の期近７月限は、同７６．４セント高の２８３６．５セント。
昨日のＮＹ金は、為替のドル安・ユーロ高基調と米国の長期金利の低下が支援材料となって急反発した。ＮＹ金の６月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって２３１２．９ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、その後は米国の経済指標の発表をきっかけに、為替のドル高・ユーロ安基調と米長期金利の低下によって、ＮＹ金は２３５４．２ドルまで急反発した。この日発表された米新規失業保険申請件数が、前週比２万１０００件となり前週の２０万９０００件より悪化して、市場予想の２１万５０００件を上回った。この労働市場の鈍化傾向を示す結果を受けて、市場では年内の利下げ観測が再燃すると為替がドル安・ユーロ高基調に進み米長期金利も低下して、ＮＹ金が買われた。
ＮＹ白金も為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり上昇した。ＮＹ白金の７月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調を背景に９８２．０ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、為替がドル安・ユーロ高基調に進むと、ＮＹ白金は９９７.７ドルまで直近の高値を更新した。その後は、高値を更新したことによる利益確定の売りによってＮＹ白金は９８８ドル台まで下押ししたが、引けにかけては再び９９３ドル前後の水準まで買い直された。
ＮＹ金６月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金７月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
９日のＷＴＩ原油は、続伸。ＷＴＩ原油の期近６月限は前日比０．２７ドル高の７９．２６ドル、北海ブレント原油の期近７月限は同０．３０ドル高の８３．８８ドル。ＲＢＯＢガソリンの６月限は同１．００セント高の２５４．１８セント、ＮＹヒーティングオイルの期近６月限は同０．１５セント高の２４７．７６セント。
昨日のＷＴＩ原油は、需給の引き締まり観測によって続伸した。ＷＴＩ原油の６月限は、中国のエネルギー需要の拡大期待が支援材料になると序盤から買いが先行して７９．８０ドルまで上値水準を切り上げた。この日、中国の税関書が公表した４月の原油輸入が、前年比５．４５％増の４４７２万トンとなった。この中国の輸入の増加によって、同国のエネルギー需要の拡大期待が高まった。しかし、高値をつけてからは、連日の上昇に対する利益確定の売りによって、ＷＴＩ原油は７８．９１ドルまで下落する動きとなった。ただ、ＷＴＩ原油の下振れは一時的となり、その後は米国の需給引き締まり観測によって７９．６０ドル台まで買い直された。この日発表された米国の新規失業保険申請件数が、前週より悪化すると市場では年内の利下げ観測が再燃したことで、同国の経済成長の期待によるエネルギー需要の拡大が連想された。また、前日に発表された米原油在庫の取り崩しによって、同国内の需給の引き締まり観測が、ＷＴＩ原油の支援材料となった。
ＷＴＩ原油期近６月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＣＢＯＴコーン）
９日のシカゴコーンは、３営業日連続の下落。シカゴコーンの期近７月限は、前日比２．００セント安の４５６．５０セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、続落した。シカゴコーンの７月限は、序盤にブラジルの供給不安が支援材料となって４６２．００セントまで上昇した。ブラジルの産地の洪水被害によって作柄の悪化や収穫に影響が出ている。ブラジル南部にあるリオグランデドスル州のトウモロコシ農家らは、収穫作業のペースを落としていると明らかにした。しかし、上昇は一時的な動きとなり、その後は日本時間１１日の深夜１時に発表される米国の農務省需給報告を控えた持ち高調整の動きによって、シカゴコーンは下落基調に転換すると４５４．２５セントまで下値水準を切り下げた。ただ、引けにかけては下げ一服の展開から４５７セント前後の水準まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近７月限日足
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