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【貴金属市場】金標準は続伸して、1万1600円台を回復

  • 2024/05/09
  • 田澤

(貴金属市場)
9日の金標準は、続伸。金標準の中心限月4月限は前日比29円高の1万1610円。
夜間立会の金標準4月限は、序盤にNY金の軟調地合いによって1万1525円まで下落した。しかし、安値をつけてからは、NY金の出直りの動きと為替の円安基調を背景に、金標準は1万1617円まで上昇した。ただ、夜間立会の引けにかけては、NY金が再び軟調地合いになると金標準は1万1560円台まで売り直された。NY金の6月限は、売り買い交錯する動きとなり、2311ドル台まで下落してから2329ドルまで反発した。ただ、引けにかけては2315ドル前後まで売り直された。日中立会は、序盤に為替の円高方向の動きによって金標準は1万1537円まで下げ幅を拡大した。しかし、1万1530円台までの下振れは一時的な動きとなり、為替が円安基調に戻ると金標準はプラス圏を回復した。その後、NY金が2326ドル台まで上昇すると、金標準は1万1620円まで買い進まれた。
日中のNY金は、地政学的リスクが引き続き買い材料となって2326.4ドルまで上昇している。イスラエルとイスラム組織ハマスの休戦交渉が続く中、イスラエル側はハマスが提示した休戦案に関し、「レッドライン(譲れない一線)を越えており、受け入れられない」と反発したと地元メディアは報じている。このイスラエルとハマスの休戦案に対する溝が深いことから、休戦への合意観測は後退している。また、ロシアとウクライナ情勢でも、ロシア軍のエネルギーインフラを狙った報復攻撃によってウクライナの火力発電所3カ所が深刻な被害を受け、複数の地域で停電が起きている。先日はウクライナ軍がロシアのエネルギー施設を攻撃しており、報復攻撃の応戦が続いている。この各地での紛争による地政学的リスクを警戒した動きがNY金の下支えとなっている。金標準は、NY金の上昇と為替の円安基調によって1万1620円まで続伸している。再び、地政学的リスクが警戒する状況となっていることから、金標準は上値水準を切り上げる動きが想定される。現在は1万1600円台で推移しているが、イスラエルとハマスの休戦交渉の結果次第では、1万1700円台まで上昇も予想される。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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