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【貴金属市場】金標準は、4営業日連続で下落
- 2024/05/07
(貴金属市場)
7日の金標準は、4営業日連続の下落。金標準の中心限月4月限は前営業日比33円安の1万1539円。
5月2日から3日の夜間立会の金標準の4月限は、米雇用統計の発表直後にNY金の下落と為替が円高方向の動きによって1万1180円まで急落した。NY金の6月限は、2308ドル台まで急落して、円相場は1ドル=151.80円台まで円高に進んだ。しかし、その後は、NY金の出直りの動きと為替の円安基調への戻りによって、金標準は1万1340円台まで下げ幅を縮小した。6日の祝日取引では、NY金が2337.7ドル台まで上昇すると、金標準は1万1543円まで戻りを見せた。7日の日中立会は、NY金が2330ドル前後で推移する中、円相場が1ドル=154.60円台まで円安に進むと金標準は、1万1573円まで上昇した。しかし、その後は、為替の円安基調が一服すると金標準は1万1538円まで売り直された。
日中のNY金は、週末からの上昇基調が一巡して、2330ドル割れまで上値水準を切り下げている。為替のドル安・ユーロ高方向の動きが一服したことで、NY金は上値水準を切り下げている。ただ、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意に関して、一部報道ではイスラエル側がハマスの提案に対し「イスラエルの基本的な要求からかけ離れたもの」だとして、今後の停戦交渉の難航が予想されている。また、イスラエル政府はパレスチナ自治区ガザの最南部にあるラファへの地上侵攻を行う構えを維持している。このイスラエルとハマスの停戦交渉の不透明感によって、再び安全資産として金が買われる動きも想定される。よって、目先は中東情勢の動向次第となっており、NY金の不安定な動きが警戒される。金標準は、先週末の安値から為替の円安基調によって大きく戻している。現在は、円相場の動き次第となっているが、中東情勢の悪化による安全資産の買いによる急伸も予想される。引き続き円相場と中東情勢の動きに注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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