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【海外商品市況】週明けのＮＹ金は急反発
- 2024/05/07
（ＮＹ貴金属）
６日のＮＹ金は、急反発。ＮＹ金の期近６月限は、前週末比２２．６ドル高の２３３１．２ドル。ＮＹ白金の期近７月限は、同０．４ドル安の９６４．９ドル。ＮＹ銀の期近７月限は、同９２．４セント高の２７６１．４セント。
週明けのＮＹ金は、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり急反発した。ＮＹ金の６月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調を背景に買いが先行した。先週末に発表された米国の４月雇用統計で労働市場の勢いが鈍化する内容となったことで、市場では年内の利下げ観測が再燃して為替はドル安・ユーロ高の動きとなった。その後、中東情勢の悪化を警戒した安全資産の買いによってＮＹ金は米国取引時間帯に２３４１．９ドルまで急伸した。この日イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザの最南部にあるラファ東部の一部住民に退避を勧告した。イスラエル政府は、ラファがイスラム組織ハマスの最後の拠点として見ており、地上侵攻を行う構えを維持している。このイスラエル軍の動きによって、ＮＹ金は安全資産として買われた。しかし、高値をつけてからは、ハマスがイスラエルの休戦案に同意したとの一報が入ると引けにかけて２３３２ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。ただ、イスラエル当局はハマスの同意についてエジプトが提案した内容を「弱められた」ものとして、受け入れられない要素が含まれると述べた。このためイスラエルとハマスの停戦同意に対する懐疑的な見方から下振れは限定的となっている。
ＮＹ白金は利益確定の売りによって小幅反落した。ＮＹ白金の７月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料になると買いが先行して、欧州取引時間帯に９７８．６ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは前日と同様に利益確定の売りが台頭すると９６１．０ドルまで崩れた。ただ、その後はＮＹ金の急反発に引っ張られ、引けにかけて９６７ドル前後の水準まで買い直された。
ＮＹ金６月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金７月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
６日のＷＴＩ原油は、６営業日ぶりに反発。ＷＴＩ原油の期近６月限は前週末比０．３７ドル高の７８．４８ドル、北海ブレント原油の期近７月限は同０．３７ドル高の８３．３３ドル。ＲＢＯＢガソリンの６月限は同３．３１セント高の２５８．８２セント、ＮＹヒーティングオイルの期近６月限は同１．８０セント高の２４６．１４セント。
週明けのＷＴＩ原油は、売り買いが交錯する展開の中、反発した。ＷＴＩ原油の６月限は、序盤に為替のドル安基調による割り安感と中東情勢の悪化を警戒した動きによって７９．０９ドルまで反発した。イスラエル軍が、この日パレスチナ自治区ガザの最南部にあるラファ東部の一部住民に退避を勧告したことで、中東情勢の悪化が警戒された。しかし、その後イスラム組織ハマスがイスラエルの休戦案に同意したとの一報が入ると中東情勢の悪化の後退観測によってＷＴＩ原油は７７．９１ドルまで急落した。ただ、安値をつけてからは、イスラエルとハマスの停戦同意に対する懐疑的な見方によってＷＴＩ原油は買い直される動きとなり、引けにかけて７８．７０ドル台まで上昇した。イスラエル当局はハマスの同意についてエジプトが提案した内容を「弱められた」ものとして、受け入れられない要素が含まれると述べた。このためイスラエルとハマスの停戦同意に対する不透明感が台頭した。
ＷＴＩ原油期近６月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
６日のシカゴコーンは、大幅続伸。シカゴコーンの期近７月限は、前週末比８．７５セント高の４６９．００セント。
週明けのシカゴコーンは、引き続き南米の供給不安が支援材料となり大幅続伸した。シカゴコーンの７月限は、序盤に４５４．２５セントまで下落したが、安値をつけてからは為替のドル安基調が相場の下支えとなり割安感によって買い拾われる展開となった。その後、南米の供給不安が引き続き支援材料になると、シカゴコーンは４７０．００セントまで大幅続伸した。南米の主要生産国となるブラジルで、豪雨による洪水の影響から、の収穫前のトウモロコシの作柄悪化が警戒されている。また、もう１つの主要生産国となるアルゼンチンでも、先週から疫病被害と複数の穀物輸出港でのストライキによる供給不安が広がっている。
シカゴコーン期近７月限日足
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