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【貴金属市場】金標準は、米ドル/円相場の乱高下によって3営業日連続の下落
- 2024/05/02
(貴金属市場)
2日の金標準は、3営業日連続の下落。金標準の中心限月4月限は前日比59円安の1万1572円。
夜間立会の金標準の4月限は、NY金の上昇と為替の円安基調によって1万1775円まで急反発した。しかし、日本時間の早朝4時過ぎに米ドル/円相場が1ドル=152.90円まで急激な円高方向に進むと、金標準は1万1428円まで暴落した。米ドル/円相場の急激な円高方向の動きは、日本政府・日銀による為替の覆面介入と見られている。ただ、安値をつけてからは米ドル/円相場が1ドル154.60円台まで戻ると、金標準は1万1550円台まで下げ幅を縮小した。日中立会は、米ドル/円相場が1ドル=156.20円台まで更に戻ると、金標準は1万1689円まで反発した。しかし、金標準のプラス圏での動きは一時的となり、米ドル/円相場の戻り一巡とNY金の上値水準の切り下げによって、金標準は1万1572円まで売り直された。
日中のNY金は、2336.1ドルまで上昇した後、2321ドル台まで上値水準を切り下げている。為替のドル安・ユーロ高基調が一服したことによって、NY金は売られ始めている。前日の米国のFOMC(連邦準備制度理事会)とパウエル米FRB(連邦準備理事会)議長の記者会見を終えて、目先は明日の4月の米雇用統計が注目されている。明日の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数の事前予想では24万3000人増とされている。前月の30万3000人増から減少すると見られているが、20万人以上の上昇となっている。この堅調な労働市場を示す内容となれば、米国の利下げ先送り観測が一段と強まり、NY金の圧迫要因になると見たい。米雇用統計の発表は、日本時間3日の21時30分となっている。金標準は、米ドル/円相場の乱高下によって続落している。国内は明日からGWとなるが、金標準は3日と6日は祝日取引が予定されている。日頃より出来高は少なくなるので値動きの荒い動きが予想される。また、29日の祝日取引時間帯に日本政府・日銀による為替の覆面介入が実施されたと見られ、米ドル/円相場は乱高下した。また、GW中に日本政府・日銀による為替の覆面介入が警戒されることから、祝日取引期間中の金標準は乱高下に注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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