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【海外商品市況】NY金・NY白金は清算値決定後に急伸。一方、WTI原油は急落。
- 2024/05/02
(NY貴金属)
1日のNY金は、急反発。NY金の期近6月限は、清算値ベースで前日比8.1ドル高の2311.0ドル、引け値ベースで同27.3ドル高の2330.2ドル。NY白金の期近7月限は、清算値ベースで同6.7ドル高の948.6ドル、引け値ベースで14.5ドル高の962.7ドル。NY銀の期近7月限は、同9.4セント高の2674.8セント。
昨日のNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり急反発した。NY金の6月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって買い進まれる動きとなった。その後、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利の発表とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後に、為替のドル安・ユーロ高基調が一段と強まると、NY金は2339.5ドルまで急反発した。米FOMCでは、政策金利が据え置きとなった。パウエル米FRB議長の記者会見は、「次の政策変更での利上げの可能性は低い」としてタカ派的な発言とはならなかった。このパウエル米FRB議長の記者会見を受けて、為替のドル安・ユーロ高基調が一段と進んだ。
NY白金も反発。NY白金の7月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり968.3ドルまで反発したが、米FOMCの声明前に利益確定の売りや持ち高調整によって952ドル台まで上げ幅を縮小した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調が一段と進むと、NY白金は965ドル台まで買い直された。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
1日のWTI原油は、大幅続落。WTI原油の期近6月限は前日比2.93ドル安の79.00ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同2.89ドル安の83.44ドル。RBOBガソリンの5月限は同11.38セント安の257.74セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は同7.57セント安の245.19セント。
昨日のWTI原油は、米国の原油在庫の大幅積み増しが圧迫要因となり78ドル台まで大幅続落した。WTI原油の6月限は、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉の進展期待が引き続き売り材料となり、序盤から売りが先行した。その後、米国の原油在庫の大幅積み増しの発表を受けてWTI原油は78.83ドルまで急落した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫が前週比730万バレル増と市場予想の110万バレル減に反して大幅積み増しとなった。この米国の原油在庫の大幅積み増しによって、需給の緩みがWTI原油の圧迫要因となった。ただ、安値をつけてからは、下げ一服の展開となり、引けにかけて79ドル台まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
1日のシカゴコーンは、4営業日ぶりに反発。シカゴコーンの期近7月限は、前日比4.00セント高の450.75セント。
昨日のシカゴコーンは、米国の作付け遅れ懸念と為替のドル安基調が支援材料となって反発した。シカゴコーンの7月限は、序盤に売り買いが交錯して446ドル前後で推移していた。しかし、米国取引時間帯に入るとシカゴ小麦の軟調地合いに反応して443.75セントまで下値水準を切り下げた。ただ、シカゴコーンの下振れは一時的となり、その後は米国の作付け遅れ懸念と為替のドル安基調による割高感によって上昇基調に転換すると、引けにかけて451.50セントまで反発した。米コーンベルトでは、降雨予報による作付け遅れが警戒されている。
シカゴコーン期近7月限日足
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