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【海外商品市況】NY金は2300ドル割れまで急落

  • 2024/05/01
  • 田澤

(NY貴金属)
30日のNY金は、急落。NY金の期近6月限は、前日比54.8ドル安の2302.9ドル。NY白金の期近7月限は、同13.3ドル安の948.2ドル。NY銀の期近7月限は、同100.6セント高の2665.4セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調と米国の長期金利の上昇を背景に急落した。NY金の6月限は、為替のドル高・ユーロ安基調によって序盤から売りが先行して2340ドル割れの展開となった。その後、米国取引時間帯に米利下げ先送り観測が強まると、米長期金利が上昇して為替のドル高・ユーロ安基調が一段と強まり、NY金は2296.2ドルまで急落した。この日発表された1~3月期の米雇用コスト指数(ECI)が、前期比1.2%上昇となり市場予想の1.0%上昇や前回の0.9%上昇より強い結果となった。この米雇用関連指標でインフレ圧力の根強さが示されたことで、市場では利下げ見送り観測が強まり、米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調の要因となった。
NY白金も急反落。NY白金の7月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり売りが先行すると、米国取引時間帯に940.0ドルまで崩れた。しかし、その後は上げ一服の展開となり950ドル台まで反発した。ただ、950ドル台までの戻りは一時的となり、引けにかけて947ドル前後の水準まで売り直された。

NY金6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
30日のWTI原油は、続落。WTI原油の期近6月限は前日比0.70ドル安の81.93ドル、北海ブレント原油の期近6月限は同0.54ドル安の87.86ドル。RBOBガソリンの5月限は同3.79セント安の271.08セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は同1.79セント安の251.34セント。
昨日のWTI原油は、需給のひっ迫懸念の後退観測が売り材料となり続落した。WTI原油の6月限は、序盤に83.30ドルまで反発した。しかし、その後は、需給のひっ迫懸念の後退観測によって下落基調になると、WTI原油は80.95ドルまで崩れた。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉で、イスラエルと仲介役のエジプトが示した休戦案に対しハマスは間もなく見解を通知する見通しとなっている。パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとハマスの戦闘休止への期待によって、中東の地政学的リスクの後退によるエネルギーの供給不安が和らいでいる。また、米国の石油生産の拡大も需給のひっ迫懸念の後退観測に繋がた。この日EIA(米エネルギー情報局)による2月の米石油生産が、前月の日量1250万バレル超えから日量1315万バレルに大幅増加した。しかし、安値をつけてからは、連日の下落に対する自律反発によって82.40ドル台まで戻りを見せた。ただ、引けにかけては為替のドル高基調による割高感から81.50ドル台まで売り直された。

WTI原油期近6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
30日のシカゴコーンは、3営業日連続で下落。シカゴコーンの期近7月限は、前日比2.50セント安の446.75セント。
昨日のシカゴコーンは、為替のドル高基調やシカゴ大豆・小麦の下落に反応して続落した。29日の引け後に発表された米国トウモロコシの作付け進捗率が5年平均の22%を上回る27%となり、シカゴコーンの7月限は序盤から売りが先行した。その後、為替のドル高基調による割高感やシカゴ大豆・小麦の下落に反応するとシカゴコーンは444.50セントまで下値水準を切り下げた。シカゴ大豆は、シカゴコーンと同様に作付け進捗率が予想を上回る結果となり下落した。また、シカゴ小麦は引き続きロシアの天候リスクの後退が売り材料となった。ロシア南部では乾燥した天候が続いていたが、降雨予報によってリスクが後退している。しかし、安値をつけてから下げ一服の展開となり、引けにかけて447セント台まで下げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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