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【貴金属市場】金標準は、円相場の乱高下の動きの中、4営業日ぶりに反落
- 2024/04/30
(貴金属市場)
30日の金標準は、小幅反落。金標準の中心限月4月限は前日比26円安の1万1709円。
29日の休日取引時間帯で金標準の4月限は、円相場が1ドル=160.20円台まで急激な円安に進むと1万1951円まで急伸した。しかし、その後は円相場が1ドル=154.40円台まで急落すると、金標準は1万1619円まで崩れた。安値をつけてからは、円相場が155円台から156円台で乱高下する展開となり、金標準は1万1600台から1万1800円台のレンジで動いた。30日の日中立会は、NY金が軟調地合いとなっている中、円相場が1ドル=157.00円前後まで円安に進み金標準は1万1794円まで上昇した。しかし、その後は為替の円安基調が一服すると、金標準はNY金の軟調地合いによって11703円まで反落した。
日中のNY金は2330.8ドルまで崩れている。明日の米FOMC(連邦準備制度理事会)の政策金利の発表とパウエル米FRB(連邦準備理事会)議長を控え、利益確定の売りによってNY金は売り込まれている。市場では、米利下げ観測の後退が一段と意識されている。また、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉の進展が期待され、中東情勢の悪化懸念が後退して、地政学的リスクによる安全資産の金買いが一巡している。このファンダメンタルズの材料を踏まえると、NY金の目先の下振れが警戒される。金標準は、週明けから波乱の展開となっているが、NY金の下振れリスクと円相場の不安定な動きによる値崩れに注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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