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【貴金属市場】金標準は、急反発して一時1万1600円台を回復
- 2024/04/24
(貴金属市場)
24日の金標準は急反発。金標準の中心限月2月限は前日比127円高の1万1594円。
夜間立会の金標準2月限は、序盤にNY金の軟調地合いによって1万1405円まで下値水準を切り下げた。しかし、その後はNY金の出直りの動きと為替の円安基調によって1万1606円まで急反発した。NY金の6月限は、引き続き中東情勢の悪化懸念の後退と為替のドル高・ユーロ安方向の動きにって2304.6ドルまで下落した。ただ、安値をつけてからは、為替がドル安・ユーロ高基調に転換するとNY金は出直りの展開から2340ドル台まで下げ幅を縮小した。日中立会は、NY金が2329ドル台まで売られると金標準は1万1527円まで上げ幅を縮小したが、その後はNY金が2342ドル台まで上昇すると金標準は1万1614円まで上値水準を切り上げた。ただ、引けにかけては1万1600円割れまで上げ幅を縮小した。
日中のNY金は2330ドル台を中心とした揉み合いの展開となっている。前日までの波乱の展開から一変して現在は売り買いが交錯する動きとなっている。市場では、週末に発表される米国の消費支出(PCE)物価指数の発表が注目されている。この米PCE物価指数は、米FRB(連邦準備制度理事会)がインフレ指標として注目している経済指標となっている。よって、目先のNY金は米PCE物価指数の発表までは、思惑での動きが想定される。金標準は、夜間立会の安値から200円近い戻りを見せている。NY金の戻りによって金標準は急反発しているが、週末の米経済指標の発表までNY金が売り買い交錯する動きが想定されることから、金標準もレンジ内の動きが予想される。ただ、円相場が現在1ドル=155円台近くまで円安方向に進んでいる。日本政府・日銀の為替介入の警戒される状況となっていることから、今後は円相場の動きに注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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