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【海外商品市況】NY金は最高値更新した後に反落。一方、WTI原油は続伸して高値更新

  • 2024/04/05
  • 田澤

(NY貴金属)
4日のNY金は、8営業日ぶりに反落。NY金の期近6月限は前日比6.5ドル安の2308.5ドル、NY白金の期近7月限は同6.1ドル高の952.6ドル、NY銀の期近5月限は同18.7セント高の2724.7セント。
昨日のNY金は、利益確定の売りによって反落した。NY金の6月限は、5日に発表される3月の米雇用統計を控えた持ち高調整の動きによって米国取引時間帯の序盤に2305ドル台まで売られた。しかし、その後は米国の新規失業保険申請件数が前週より悪化すると、米長期金利が低下してNY金は上昇基調に転じた。この日発表された米新規失業保険申請件数は、22万1000件と前週の21万件から9000件増加して、市場予想の21万4000件も上回った。上昇基調に転換したNY金は、中東情勢の悪化による地政学的リスクも引き続き支援材料になると、2325.3ドルまで史上最高値を更新した。1日にイスラエルが発射したとみられるミサイルが、シリアのイラン大使館敷地内に着弾したことをきっかけに、両国の緊張が高まっている。イランの最高指導者ハメネイ師は報復を明言する内容をX(旧ツイッター)に投稿している。一方、イスラエルは、イランの報復に備え全ての戦闘部隊の休暇を一時的に停止すると発表した。最高値を更新した後のNY金は、米雇用統計の発表を意識した動きによって利益確定の売りが台頭すると2304.2ドルまで崩れたが、引けにかけては2310ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金は清算値決定後に崩れた。NY白金の7月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって続伸して958.2ドルまで上昇した。しかし、その後は為替がドル高・ユーロ安方向の動きに転換すると、NY白金は上値水準を切り下げ942.1ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安方向の動きが一巡すると、NY白金は引けにかけて946ドル台まで戻りを見せた。

NY金6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
4日のWTI原油は、5営業日連続の上昇。WTI原油の期近5月限は前日比1.16ドル高の86.59ドル、北海ブレント原油の期近6月限は同1.30ドル高の90.65ドル。RBOBガソリンの5月限は同3.33セント高の279.42セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は同0.89セント高の274.13セント。
昨日のWTI原油は、中東情勢の悪化による地政学的リスクの高まりを背景に87.22ドルまで高値を更新した。WTI原油の5月限は、5日の米雇用統計の発表を控えた持ち高調整の動きによって序盤から売りが先行して84.64ドルまで下落した。しかし、その後はOPECプラスの減産方針の継続や中東情勢の悪化による地政学的リスクの高まりを背景に、WTI原油は上昇基調に転換すると87.22ドルまで高値を更新した。1日にシリアのイラン大使館敷地内にイスラエルが発射したとみられるミサイルが着弾したことをきっかけに、両国の緊張が高まっている。このイスラエルとイランの対立によって、中東情勢の悪化による石油の供給混乱が警戒されている。ただ、高値を更新してからは、上昇が一巡して、引けにかけては86ドル台中盤まで上げ幅を縮小した。

WTI原油期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
4日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの期近5月限は前日比3.50セント高の435.25セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する展開の中、続伸した。シカゴコーンの5月限は、序盤から為替のドル安基調を背景に割安感から435セントまで上昇した。しかし、その後は米国の週間輸出成約高が予想レンジの下限近い水準となるとシカゴコーンは430.00セントまで下落した。この日発表された米国の純輸出成約高は、94万8000トンとなり、予想レンジの80万~140万トンの下限に近い結果となった。ただ、シカゴコーンの下押しは一時的となり、引けにかけては海外原油の上昇からエタノール需要の拡大期待が連想され436.00セントまで続伸した。

シカゴコーン期近5月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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