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【海外商品市況】WTI原油は、続伸して直近高値を更新
- 2024/03/20
(NY貴金属)
19日のNY金は、反落。NY金期近4月限は前日比4.6ドル安の2159.7ドル、NY白金期近4月限は7.8ドル高の943.5ドル、NY銀期近5月限は同13.0セント安の2513.5セント。
昨日のNY金は、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の声明とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見を控えた持ち高調整の動きによって反落した。NY金の4月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調の動きから2150.2ドルまで反落した。しかし、安値をつけてからは為替のドル安・ユーロ高方向の戻りと米長期金利の低下によって2162.0ドルまで下げ幅を縮小した。その後は、米FOMCの声明とパウエル米FRB議長の記者会見を控えた持ち高調整の動きから再び2151ドルまで下落したが、引けにかけては2161ドル前後の水準まで戻した。
NY白金は、大幅続落した。NY白金の4月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調やNYパラジウムの下落によって売りが先行すると910ドル割れの展開となった。その後、米国取引時間帯にNYパラジウムの下落基調が一段と強まると、NY白金は900ドルを下抜けして895.9ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからは下げ一服の展開から、900ドル前後の水準まで戻した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
19日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近4月限は前日比0.75ドル高の83.74ドル、北海ブレント原油期近5月限は同0.49ドル高の87.38ドル。RBOBガソリン4月限は同0.49セント高の276.22セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同2.75セント安の276.07セント。
昨日のWTI原油は、引き続き需給の引き締まり観測によって続伸した。WTI原油の4月限は、序盤に為替のドル高基調を背景に82.39ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、産油国の供給に対する需給の引き締まり観測が引き続き支援材料になると、WTI原油は米国取引時間帯に83.85ドルまで続伸して直近の高値を更新した。今年に入りウクライナはロシアの石油施設への攻撃を続けている。前週はロシアの石油大手ロスネフチの最大規模の製油所が攻撃され炎上した。また、サウジアラビアの原油輸出量が2か月連続の減少している。イラクは、向こう数か月間で輸出削減方針を表明している。この一連の産油国による供給の縮小懸念が、WTI原油の支援材料となった。しかし、高値を更新してからは上げ一服の展開となり、引けにかけて83ドル前半の水準まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
19日のシカゴコーンは、反発。期近5月限は前日比3.50セント高の439.50セント。
昨日のシカゴコーンは、シカゴ小麦の強調地合いに引っ張られ反発した。シカゴコーンの5月限は、序盤に為替のドル高基調によって435.00セントまで下落した。しかし、その後はシカゴ小麦の強調地合いによって、シカゴコーンは上昇に転じると440.00セントまで反発した。シカゴ小麦は、ロシアによるウクライナ南部オデッサの黒海港湾付近の攻撃を背景に連日上昇している。ロシアの空爆によって、オデッサにある農業関連企業や工業用施設が破壊された。また、港湾都市のミコライフも打撃を受けている。この一連の攻撃によって、ウクライナ産穀物の供給懸念が、シカゴ小麦の上昇要因となっている。
シカゴコーン期近5月限日足
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