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【貴金属市場】日銀の金融政策決定会合後から急速な円安基調の動きによって、金標準は上場来高値を更新

  • 2024/03/19
  • 田澤

(貴金属市場)
19日の金標準は、急騰。金標準の中心限月2月限は前日比110円高の1万0414円。
夜間立会の金標準の2月限は、NY金の反発によって1万0372円まで上昇した。NY金の4月限は米国のFOMC(連邦公開市場委員会)を控えた持ち高調整の動きによって一時2167.2ドルまで反発した。日中立会の金標準は、日銀の金融政策決定会合後に為替が急速な円安方向に進み1万0434円まで上場来高値を更新した。日銀は今回の会合で、マイナス金利を解除した。ただ、国債の大量買い入れ継続など緩和的な政策が続くとの見方が強まり、ドル買い・円売りの動きが強まり1ドル=150.30円台まで円安に進んだ。ただ、引けにかけては急騰に対する利益確定の売りによって金標準は1万0414円まで上げ幅を縮小した。
日中のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調方向の動きによって2160.1ドルまで上値水準を切り下げている。ただ、今晩から米国のFOMC(連邦公開市場委員会)が開催される。従って、20日の米FOMCの声明やパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見まで様子見ムードが予想され、NY金の下振れも限定的になると見たい。米FOMCの声明は日本時間21日の早朝3時、パウエル米FRB議長の記者会見は3時30分に予定されている。金標準は日中に1万0434円まで高値更新している。まだ、為替の円安基調が金標準の支援材料となっていることから、為替の円安基調が進む限り金標準の強調地合いは続くと見たい。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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