株式・FX・商品情報
【海外商品市況】週末のNY金は、米長期金利の上昇によって続落
- 2024/03/16
(NY貴金属)
15日のNY金は、続落。NY金期近4月限は前日比6.0ドル安の2161.5ドル、NY白金期近4月限は7.8ドル高の943.5ドル、NY銀期近5月限は同32.1セント高の2506.0セント。
週末のNY金は、米国の長期金利の上昇が圧迫要因となり続落した。NY金の4月限は、前日の下落に対する自律反発を見せると欧州時間帯に2176.9ドルまで上昇した。しかし、その後は米国取引時間帯に米長期金利が上昇して、NY金は2158.7ドルまで続落した。今週発表された2月の米国の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が、インフレの根強さを示す結果となったことで市場では利下げ後退観測が高まり米長期金利は上昇している。来週は米FOMC(連邦公開市場委員会)の開催が予定されている。来週のFOMCでは利下げは見送りがコンセンサスとなっている。市場では6月のFOMCに利下げ開始が予想されているが、CMEグループのフェドウオッチによる6月のFOMCでの利下げ確率は、週明けの7割前後の水準からから5割強に低下している。
一方、NY白金は為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって反発した。NY白金の4月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって928.2ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が一巡して欧州取引時間帯からドル安・ユーロ高方向に進むと、NY白金は出直りの動きから米国取引時間帯に958.9ドルまで急反発した。ただ、958ドル台までの上昇は一時的な動きとなり、引けにかけては為替のドル高・ユーロ安方向の一服とNY金の軟調地合いによってNY白金は942ドル台まで上げ幅を縮小した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
15日のWTI原油は、3営業日ぶりに反落。WTI原油期近4月限は前日比0.22ドル安の81.04ドル、北海ブレント原油期近5月限は同0.08ドル安の85.34ドル。RBOBガソリン4月限は前日比1.75セント高の272.08セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同1.82セント高の272.70セント。
週末のWTI原油は、利益確定の売りによって反落した。WTI原油の4月限は、序盤に前日の上昇に対する利益確定の売りが先行して80.49ドルまで下落した。しかし、欧州時間帯から為替がドル安・ユーロ高方向に進むとWTI原油は割安感から買われ米国取引時間帯に81.45ドルまで買い直された。ただ、引けにかけては為替のドル安・ユーロ高の一服と週末要因による持ち高調整によってWTI原油は81ドル前後の水準まで売り直された。
WTI原油期近4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
15日のシカゴコーンは、反発。期近5月限は前日比3.00セント高の436.75セント。
週末のシカゴコーンは、為替のドル安方向の動きと米国の輸出需要を背景に3営業日ぶりに反発した。シカゴコーンの5月限は、序盤に為替のドル高基調によって431.75セントまで下値水準を切り下げた。しかし、欧州取引時間帯から為替がドル安方向に進むとシカゴコーンは出直りの展開となり、その後は米国産トウモロコシの輸出需要が支援材料になると440.00セントまで反発した。米農務省は、民間業者が2023~24年度の米国産トウモロコシ12万5000トンを仕向け地不明で輸出したと公表した。前日は週間輸出成約高が、128万3400トンと予想レンジ80万~140万トンの上限に近い内容だった。ただ、高値をつけてからは、世界的に潤沢な供給観測が根強いことから434セント台まで下振れしたが、引けにかけて438セント台まで買い直されるなど売り買いが交錯した。
シカゴコーン期近5月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi