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【海外商品市況】NY金・NY白金は米CPIの発表後に急反落
- 2024/03/13
(NY貴金属)
12日のNY金は、9営業日ぶりに急反落。NY金期近4月限は前日比22.5ドル安の2166.1ドル、NY白金期近4月限は12.3ドル安の928.2ドル、NY銀期近5月限は同321セント安の2439.4セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の上昇によって一時2156ドル台まで急反落した。NY金の4月限は、米国の2月の消費者物価指数(CPI)の発表前まで2180ドル台を中心とした様子見の動きとなった。しかし、米CPIの発表後から、米長期金利が上昇するとNY金は2156.2ドルまで急落した。注目された2月の米CPIは、前年比3.2%上昇と前回の3.1%上昇から小幅な上昇となった。前月比でも前回の0.3%上昇から0.4%上昇に小幅加速となった。一方、コアCPIは、前年比3.8%上昇と前回の3.9%上昇から小幅な低下、前月比は0.4%上昇と前回と同水準となった。この米CPIの結果を受けて市場では、インフレ圧力の根強さを示す内容と捉え、米国の早期利下げ後退観測によって米長期金利が上昇してNY金は売られた。ただ、安値をつけてからは、米長期金利の上昇が一巡するとNY金は引けにかけて2163ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY白金も米CPIの発表後に急反落。NY白金の4月限は、序盤から軟調地合いとなり940ドル割れの動きとなった。その後、2月の米CPIの発表後にNY金の値崩れや為替のドル高・ユーロ安基調によって915.4ドルまで急反落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高方向の戻りによってNY白金は引けにかけて928ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は、4営業日連続の下落。WTI原油期近4月限は前日比0.37ドル安の77.56ドル、北海ブレント原油期近5月限は同0.29ドル安の81.92ドル。RBOBガソリン4月限は前日比0.59セント高の258.64セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同3.53セント安の261.65セント。
昨日のWTI原油は、為替のドル高基調を背景に続落した。WTI原油の4月限は、米CPIの発表後に為替がドル高基調に進むと77.34ドルまで続落した。しかし、安値をつけてからは、3月のOPEC月報の発表後に78.73ドルまで反発した。この日発表された3月のOPEC月報は、世界の石油需要見通しを2024年は日量225万バレル増、25年は同185万バレル増と従来通りの水準で据え置いた。一方、2024年の世界経済の成長率は2.8%と、従来予想から0.1%上方修正した。このOPEC月報を受けて、世界経済の成長に対する楽観的な見方が広がるとWTI原油は連想買いによって上昇した。ただ、WTI原油の上昇も一時的な動きとなり、その後は売り買い交錯する展開から78ドルを挟んだ水準まで下落した。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
12日のシカゴコーンは、横ばい。期近5月限は変わらずの441.75セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する中、横ばいとなった。シカゴコーンの5月限は、世界的に潤沢な供給観測によって序盤から軟調地合いになると438.00セントまで下落した。しかし、その後は前日と同様に安値拾いの買いとシカゴ小麦の上昇によって445.00セントまで直近の高値を更新した。ただ、高値をつけてからは、利益確定の売りによって440.00セントまで売り直されるなど、売り買いが交錯する動きが続いた。
シカゴコーン期近5月限日足
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